「Google Home スピーカー」レビュー:1万円台で際立つ音質、Geminiは発展途上(CNET Japan) – Yahoo!ニュース

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 筆者はGoogle Home スピーカーを、AmazonやAppleの同程度のサイズのスピーカーと比較し、その実力を確かめた。また、新しい音声アシスタントにさまざまなテストを行い、何ができるのかも試した。音質は「HomePod mini」のようなモデルと比べても印象的だ。一方で、Gemini for Homeは改善されているものの、なお磨き込みが必要だと感じた。以下、筆者の所感を紹介する。

GoogleはNestの名を外したが、共通点は残る

 Google Home スピーカーには、Nest MiniやNest Audioの系譜がはっきり見て取れる。そのため、なぜ名称を変えたのかはよく分からない。Googleは最新のセキュリティカメラではNestの名称を使い続けており、この変更をさらに分かりにくくしている。おそらく製品チームは、この新シリーズで「Google Home」アプリと、それに関連するGemini機能をより強く打ち出したいのだろう。

 同種のスピーカーほど球形ではないものの、Google Home スピーカーは角のない丸みを帯びたデザインで、高さは86.6mm、直径は107mm。底部のLEDリングは色や動きによって、スピーカーが起動中、聞き取り中、処理中といった状態であることを知らせる。

 天面に目に見える操作部はないが、本体をタップすると、スピーカーの左右にLEDの点で示される静電容量式コントロールが現れ、音量や再生を操作できる。点の位置を推測しにくいため、特に直感的とは言えないが、押すと心地よい「ポン」という音が鳴る。底面には、必要に応じてマイクをミュートするための物理ボタンがある。

 内部には、全方位に音を広げる58mmのフルレンジドライバーを搭載している。そこで、より詳しく試してみることにした。

このサイズと価格帯では抜きん出た音質

 筆者はGoogle Home スピーカーの音質を、サイズの近い2つのスマートホーム向けスピーカー、「Amazon Echo Dot 第5世代」とAppleの「HomePod mini」と並べてテストした。Gemini for HomeとSpotifyを連携し、「レディー・ガガを再生して」と頼むと、「Die With a Smile」が流れた。ガガのほかの楽曲やメタルバンド、その他のジャンルの曲も、256kbps前後でストリーミングして試した。

 ここで最も比較対象としてふさわしいのはAppleのHomePod miniだ。小さな筐体でクリアな音を実現しているが、Googleのモデルはわずかにそれを上回っていた。Google Home スピーカーは同程度の明瞭さに加え、より力強い低音を備えており、小規模から中規模の部屋を音楽で満たす選択肢として十分に魅力的だ。

 一方、Echo Dotは50ドルという価格を考えれば許容できる音だが、ほぼ同じサイズでありながら、ほかの2機種には及ばない。100ドルの「Echo Dot Max」を入手して比較できれば、音質面ではもう少し2機種に近づくかもしれない。

 Google Home スピーカーは、音楽アプリのほか、NetflixやDisney+といった動画配信サービスなど、ほかのストリーミングサービスにも接続できる。テレビの音を補う用途にも使えるということだ。要するに、100ドルの音楽用スピーカーとして良い選択肢であり、純粋な音質という観点で競合よりやや先を行っている。

Google Homeアプリでの操作と設定

 Google Home スピーカーのセットアップや管理に使うGoogle Homeアプリも、この1年で改善されている。筆者は、かなり整理された現在のアプリを気に入っている。ただし、個別の設定はやや見つけにくい場合がある。いまは上部に共通の「Ask Gemini for Home」バーがあり、そこから支援を受けることもできる。

 筆者は長くGoogle Homeを使っているため、今回スピーカーのセットアップに必要だったのはQRコードだけだった。アカウントを作成したり、Wi-Fiを追加したりする必要はなかった。試した各種ストリーミングサービスにも再ログインする必要がなかった点は、アップデートのたびに接続が外れるように感じるAlexaと比べて好印象だ。

 アプリ内で設定できるGoogle Home スピーカーの項目は多くない。それでも、簡単な音質調整、会話の継続といった設定のオン/オフ、新しいサービスの連携、Gemini for Homeで使う声の変更などは可能だ。ここからは、この強化された音声アシスタントで試したことをお伝えする。

Gemini for Homeは改善したが、まだつまずく

 Gemini for Homeは、Googleの大規模言語モデル(LLM)をベースにしたバージョンで、スマートホーム操作向けに特化して訓練されている。インターネットから得たデータに基づき、さまざまな質問に答えることもできる。月額10ドルからの「Google Home Premium」に加入すれば、Gemini for Homeは会話型になり、ユーザーは途中で割り込んだり、複雑な話題をもう一度取り上げるよう頼んだりできる。さらに上位のプランでは、Nestのセキュリティカメラが捉えた内容について、日々の要約や回答も得られる。

 Googleは、Google Home スピーカーにおけるGemini関連機能を非常に強く打ち出している。だが、それが妥当かどうかは分からない。Gemini for Homeは従来の「Googleアシスタント」より一歩前進しているものの、ときどき不安定になる。

 スマートホーム操作を例に取ろう。接続済みの照明をさまざまな色や明るさに調整するようスピーカーに頼むと、問題なくこなした。ところが、Nestサーモスタットの温度について尋ねると、Gemini for Homeは「サーモスタットの設定にアクセスできません」と答えた。これは事実ではない。筆者はすぐに「Nest Hub Max」に向かい、サーモスタットのコントロールを表示し、調整するよう頼んで、それを証明した。

 会話についても、うまくいく場合とそうでない場合があった。「Hey Google、5歳児にも分かるようにStarlinkを説明して」と頼むと、なかなか楽しめた。Gemini for Homeは割り込みや説明を求める追加の依頼にもよく対応した。ただし、変更を処理するまでに数秒かかることもあった。話しながら考えを整理するのが好きな人にとって、Google Home スピーカーは口頭でのブレインストーミングに役立つかもしれない。

 だが、ほかの依頼ではそれほど良い結果にならなかった。「Hey Google、近くで予約不要のタイ料理店は?」と聞いたところ、Geminiは筆者の現在地の近くにある、より良いタイ料理店をいくつも差し置いて、RVキャンプ場にある無作為に選ばれたようなタイ料理のフードトラックを薦めてきた。レビュー数が少ないために、そのフードトラックのGoogleレビューのスコアが実態以上に高く、それがGeminiの判断で最も重要な要素になったのではないかと筆者はみている。これは、LLMが与えられた情報に惑わされたり、操作されたりする可能性を示すもので、注意が必要だ。

 AIによる動画の説明機能は、筆者のテストではうまく機能した。荷物が届いたか、見知らぬ人が玄関をノックしたか、または週末のアクティビティの概要を音声アシスタントに尋ねる価値を見いだせるなら、有用だろう。ただし、そのために必要な月額20ドルのAdvancedサブスクリプションに見合うかどうかは分からない。

 総合的には、筆者は機能面で「Alexa+」の方を好む。Alexa+は特に、UberやTicketmasterなどのアプリとの最新のサードパーティー連携が強みだ。GoogleのスピーカーではGemini for Homeが強く押し出されているが、音声アシスタントとしては競合に十分並んでいるとは言いがたい。基本的な命令は問題なく機能するものの、それ以外の応答には改善を望みたい。Geminiを頻繁に使うつもりなら、その回答は割り引いて受け止めるべきだ。

Google Home スピーカーに関する最終的な考察

 Googleの新しいスピーカーは、100ドルのスマートホーム向けオーディオ機器に挑む製品として登場し、十分に存在感を示している。Nestはすっかり成熟し、ハードウェアはHomePod miniを上回るほどの音で印象づける。Googleのアプリと同様に、このスピーカーも洗練されたデザインで、セットアップも利用も簡単だ。すでにGoogle Homeに慣れているなら、なおさらだろう。

 使いやすさという点に関連して言えば、Gemini for Homeをどう評価すべきかについて、筆者はまだ迷っている。Googleアシスタントからは改善されているが、本来なら簡単にこなせるはずの作業で苦戦することがある。より高度なAI機能のために月額10~20ドルを支払うという提案も、受け入れやすいとは言いにくい。特に、このスピーカーの最も優れた機能がすべて無料で使えることを考えるとなおさらだ。

 とはいえ、Googleのエコシステムに抵抗がなく、まだスマートスピーカーを持っていないなら、この新しいGoogle Homeモデルは性能面で非常に競争力が高い。また、自宅のプライベートな空間でAIチャットボットと楽しく会話するための手軽な手段でもある。ただし、その発言をあまり真に受けすぎないことが条件だ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。