Booking.comの最高事業責任者が語る、競合分析におけるAIモデルの活用法 | Business Insider Japan

Booking.com chief business officer James Waters wears a light blue button-up shirt and leans on a rooftop railing with a blurred city backdrop.のチーフ・ビジネス・オフィサー、ジェームズ・ウォーターズ(James Waters)。Booking.comBooking.comBooking.comの最高事業責任者は、競合企業が戦略上の課題にどう取り組んでいるのかを分析するためにAIを使っていると語った。同社で商品開発などを統括するジェームズ・ウォーターズによると、AIは本来なら何日もかかる調査に短時間でこなしてくれるという。Booking.comはAI支出に関して、各チームのAI関連経費やその成果を把握しやすくする仕組みづくりにも取り組んでいる。

Booking.com(ブッキング・ドットコム)のジェームズ・ウォーターズ(James Waters)には、競合調査を任せられる新たなチームがある。そのチームのメンバーの名前は、Claude、Gemini、ChatGPTだ。

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このオンライン旅行予約大手の最高事業責任者であるウォーターズは、彼のお気に入りのAIプロンプトを競合分析のために使っているとBusiness Insiderに語った。彼は競合するデジタルプラットフォームやテクノロジー企業が主要な戦略課題にどのように取り組んでいるのかを分析して説明するようAIモデルに求めているのだという。

「私にとって、これは非常に役に立つ使い方だ。理論上は自分でも同じ調査はできるが、何日もかかってしまう」とウォーターズは語った。

最近ウォーターズはアンソロピック(Anthropic)のClaudeを使って、顧客レビューについて調べた。ほかのプラットフォームでレビューがどのように表示され、どのように要約され、評価にどう反映されているのかを確認するためだという。

「このような調査をする場合、特にAIが役に立つ。幅広い戦略的な状況を短時間で整理でき、必要な部分については、その後、さらに自分で掘り下げることができるからだ」とウォーターズは語った。

Booking.comは、顧客が旅行先を調べ、旅行の計画を立てるのを支援するAIエージェントを導入してきた。同社は、旅行の検索から予約、滞在までを一体で支援する「コネクテッド・トリップ(Connected Trip)」戦略の一環として、こうしたAIエージェントの機能を拡充し、より個人に合わせたものにしている。

また、OpenAI、アンソロピック、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)ともAIツールで連携している。OpenAIと共同で開発した旅行計画支援ツール「AIトリッププランナー(AI Trip Planner)」や、アンソロピックとの提携がその一例だ。この提携により、Claudeのユーザーは会話画面上でそのまま旅行を予約できるようになった。

Booking.comがAIへの支出額を見極めようとしている理由

商品開発、マーケティング、カスタマーサービス、商業部門、テクノロジー部門を統括するウォーターズによると、AIの影響が最も大きいのはエンジニアリング分野で、開発者らはより多くのコードを書けるようになっているという。人事部門や財務部門も、予測や財務分析にClaude Codeのようなツールを活用している。

Booking.com社内の文化も、AIに合わせて変わりつつある。

「社内文化としては、AIによって新たにできるようになったことへの期待が8割。一方で残りの2割は、『もし対応を誤れば、顧客を他社に奪われる』という危機感である。そうした意識を社内に根づかせようとしている」とウォーターズは語った。

多くの企業と同様、Booking.comもAI関連の支出に目を光らせている。ウーバー(Uber)の幹部は最近、同社が2026年に確保していたAI開発支援ツール「Claude Code」の利用予算を使い切ってしまい、AIの利用料に見合う効果があるのかを説明するのが難しくなっていると話している。

ウォーターズによると、Booking.comでは、AIの利用料や人材にかけた投資が、どれだけの価値を生み出しているか注視しているという。

「予定よりはるかに多くの費用をAIの利用料に使ったとしても、それ以上の価値を最終的に生み出せているなら問題ではない。問題なのは、支出と成果が見合っていない場合である」とウォーターズは語った。

同社は、AIの利用料がどこで発生しているのかを把握し、単純な作業にはより低コストのAIモデルを使えないかを確かめている。現在は、各プロダクトチームが自分たちの支出と成果をより把握しやすくする方法を検討している。

「AIへの支出の管理は、もちろん念頭にある。ただ、現時点では、コストが制御不能になると心配しているわけではない」とウォーターズは語った。

AI支出の管理の問題は、少し前まで多くの企業がクラウドサービスの利用料をどう抑えるかに苦労していた状況とあまり変わらないとウォーターズは考えている。

「ただ、AIの場合は、きちんと管理しないと、支出がはるかに速いペースで増えていく」

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