無料の食事は期待しないほうがいい…Nvidiaの倹約カルチャーはカフェテリアにまで及ぶ | Business Insider Japan

エヌビディアのジェンスン・フアンCEO。エヌビディアのジェンスン・フアンCEO。Chung Sung-Jun/Getty Imagesエヌビディアは業界屈指の高待遇だが、無料の食事は期待しないほうがいい。元社員らによれば、ジェンスン・フアンCEOの哲学においてワークライフバランスと倹約が重視されているという。「倹約はエヌビディアのDNAに深く根付いている」と、元社員は語った。

多くのビッグテック企業とは異なり、エヌビディア(Nvidia)には無料の食事がない。

ソフトウエアエンジニアで業界アナリストのゲルゲイ・オロス(Gergely Orosz)が「この半導体大手では軽食やコーヒーが無料ではない」とXに投稿し、同社の福利厚生が比較的質素であることに関心が集まった。

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2人の元社員がBusiness Insiderに語ったところによると、カフェテリアの食事は有料ではあるが、費用の一部はエヌビディアが補助している。コーヒーなどは無料だが、ボトル飲料や社内カフェの飲料は有料だったという。

こうした方針には、かつてビッグテック各社を特徴づけた「福利厚生競争」とは異なる考え方が反映されている。競合各社が無料の食事やジム、豪華なキャンパスを用意して社員をオフィスにつなぎ留めようとしていたのに対し、エヌビディアには質素さを重視する企業カルチャーが根付いており、豪華な福利厚生よりも仕事そのものが優先されているという。

現在では、ビッグテック各社も効率性を重視する新たな時代を迎え、福利厚生の見直しを進めている。アマゾン(Amazon)やアップル(Apple)も無料の食事を提供していない。一方、グーグル(Google)ではシェフが調理する食事やスナックが常備されたマイクロキッチンを引き続き提供しており、エヌビディアの方針とは対照的だ。メタ(Meta)では社内の士気低下を受け、マイクロキッチンの充実を図っているいると報じられた。

AIの台頭とコスト管理が求められる新時代において、テック企業が福利厚生のあり方を見直すなか、エヌビディアの控えめなアプローチはもはや例外ではなくなりつつある。

元社員らは、このアプローチがエヌビディアのカルチャーのさまざまな側面を反映したものだと語った。

1人目の元社員は、「ジェンスンは仕事と楽しみを切り分けるべきだという哲学的な信念を持っているのだと思う」と話し、同社には「卓球台や社員向けジム、出張マッサージといったものがなかった」と指摘した。

2人目の元社員によると、フアンCEOは、社員が「人生を懸けた仕事」に取り組めるよう、健全なワークライフバランスを重視しているという。

「すべてが無料である他の職場は、社員をできるだけ長くオフィスに引き留めようと暗黙のうちに誘導している。エヌビディアの哲学は、その対極にある」

3人目の元社員は、「倹約はエヌビディアのDNAに深く根付いている」と語った。「ハードウェア企業はソフトウェア企業よりもはるかに低い利益率で事業を運営してきたからだ」

こうした考え方のもと、エヌビディアでは副社長であってもエコノミークラスを利用し、役員秘書も付いていない。これは、平等を重視する「ワンチーム」の企業カルチャーによるものとされている。

エヌビディアの社員にとって、食事に関する方針も特に問題ではないようだ。

「刺激的な業務が数多く進行していたため、こういったことはまったく問題にならなかった」と4人目の元社員は語った。

「できるだけ早く食事を済ませてデスクに戻れさえすれば、食事の内容など二の次だった」

なお、エヌビディアはBusiness Insiderの取材要請に応じなかった。

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