設置工事不要のカプセル型AI食洗機「LISSOME」、Makuakeで1.3億円調達 | 36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

中国発のAIキッチン家電ブランド「栗上(LISSOME)」がこのほど、シリーズAで数千万元(数億円)を調達した。大手ベンチャーキャピタルの紅杉中国(Hongshan)とBrizan Venturesが出資を主導し、HKX Foundationなども参加した。資金は主に既存製品の改良とラインアップの拡充、グローバル市場の開拓、量産体制の構築などに使われる。

LISSOMEはスタートアップの起業支援を行う「XbotPark」のサポートを受けて誕生した。AIキッチン家電とフードテックに特化し、ロボットやスマートセンシング、モーションコントロール、AIインタラクションなどの技術を取り入れ、新たなキッチンライフの実現を目指している。

同社初の製品となるカプセル型食洗機「R1」は、1~3人の少人数世帯を想定したコンパクト設計で、設置工事は不要。これまでの食洗機にありがちな、サイズが合わない、設置が面倒、少量の食器を洗うには効率が悪い、といった不満に正面から向き合ったものだ。

本体はコンパクトながら、独自開発した高性能の小型ブラシレスポンプにより水圧は10万Paを超え、高い洗浄効率を実現している。多方向から水を噴射する独自のスプレーアーム洗浄技術と急速乾燥システムを搭載したことで、洗浄から乾燥までをわずか15分で完了する。さらに、洗剤自動投入、乾燥時ドア自動開閉、トリプル除菌などの機能も盛り込み、操作は大幅にシンプルにした。

R1は中国で発売されると、ECモールの天猫(Tmall)のほか、小紅書(RED)や抖音(Douyin、中国版TikTok)など多くのソーシャルコマースプラットフォームで次々に食洗機カテゴリのトップに輝き、発売からわずか180日で売上高は1億元(約24億円)を突破した。

また、日本のクラウドファンディングサイト「Makuake」で支援を募集し、総額1億3000万円を調達した。2026年は日本以外の市場へも段階的な進出を計画しているほか、27年にはロボット技術とAIをさらに融合させた次世代モデルのリリースも予定している。

画像:企業提供

LISSOMEは食洗機を手がけるだけでなく、AIとロボット技術を融合させたキッチン全体の変革を目指す。食後の後片付けから、下ごしらえや調理、さらに幅広い飲食シーンまで、世界に向けてAIキッチンロボットをシリーズ展開していく計画だ。

創業者のスティーブ(謝明佐)氏は、目指しているのは単一機能の小型家電を作ることではなく、AI機能を生かした家電で面倒な家事を肩代わりし、ユーザーが料理や生活をもっと楽しめるようにすることだと語った。

*1元=約24円で計算しています。

(翻訳・36Kr Japan編集部)