2026年07月09日 16時08分
ハードウェア

中国が国内のトップAI企業に対して、NVIDIAのH200チップを限定数ながら購入することを認める方針になっていることがわかりました。
China Plans to Let Top AI Firms Buy Limited Amount of Nvidia H200 Chips — The Information
https://www.theinformation.com/articles/china-plans-let-top-ai-firms-buy-limited-amount-nvidia-h200-chips
China plans to let top AI firms buy limited Nvidia H200 chips, the Information reports | Reuters
https://www.reuters.com/world/china/china-plans-let-top-ai-firms-buy-limited-amount-nvidia-h200-chips-information-2026-07-08/
H200はNVIDIAのAIおよびハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けGPUで、2023年11月に登場しました。前世代のH100に比べて推論速度が2倍になり、x86 CPUと比べてHPC性能は110倍だとのこと。
NVIDIAがAIおよびHPC向けGPU「H200」を発表、H100と比べて推論速度が2倍でHPC性能はx86 CPUの110倍 – GIGAZINE

アメリカは中国に対する高性能AIチップの輸出に規制をかけており、H200はまさに規制対象となったため、NVIDIAは中国向けには性能を落としたH20を用意することで政府と妥協しましたが、今度は、中国がH20の輸入を禁止。国内企業のチップを使う方針に転換したため、アメリカ側が「このままでは中国企業にとっての勝利になる」と、改めてH200の輸出を解禁したという流れがあります。
NVIDIA H200チップの中国への輸出をアメリカ商務省が承認 – GIGAZINE

ただし、中国側は慎重な姿勢を取って、数量制限を検討したのち、やはり輸入は認めない方針に再転換。
中国政府が「NVIDIAのH200は禁輸品なので輸入しないように」とテック企業に通達 – GIGAZINE

その後、みたびの方針転換で、規制をかけた上での輸入で調整が進められました。
中国政府がDeepSeekに「NVIDIA H200」の購入を承認したとの報道、ただし規制条件を課しており最終調整中 – GIGAZINE

2026年5月、ドナルド・トランプ大統領が訪中したのに合わせる形でアメリカ政府が一部中国企業への販売を承認、あとは中国政府の承認待ちとなっていました。
NVIDIAによるAIチップ「H200」の中国企業への販売をアメリカ政府が承認、中国政府の承認待ちへ – GIGAZINE

今回の報道によると、中国政府は国内ビッグテックの阿里巴巴(アリババ)やTikTokの運営で知られるByteDance、AI企業のDeepSeekに、H200の輸入許可を出す見込みだとのこと。アメリカがライセンスを与えた企業はおよそ10社と報じられていますが、残りの会社に輸入許可が出るかは不透明です。
この件について当事者のNVIDIAや監督官庁であるアメリカ商務省、中国商務省、および中国の各社はコメントしていません。
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