
本記事は、複数の学生が「AI と暮らす日々」をつづる、連載企画「nb」の第3回。
今回は、大学院生の Haruki がフィンランド旅行に行くにあたり、Geminiに観光プランを考えてもらったエピソードを紹介します。ただ「考えてもらう」のではなく、「自分専用観光ガイド」も作ってもらったのが現代風(?)。
Geminiと一緒に観光プランを考えてみる
Haruki
旅行って行く前はすごく楽しみですが、考えなければいけないことが多すぎると思いませんか?航空券、ホテル、移動手段、観光スポット、食事、天気、服装…。僕は旅行が大好きなのですが、計画を立てるのが苦手です。結局計画を立てずに行って、予約が必要なお店に入れなかったり、観光スポット間の移動がうまく行かなかったりと、せっかくの旅行を楽しみきれないこともしばしば。
先日、とあるきっかけで北欧のフィンランドに行く機会がありました。1日ほど自由に観光できる時間があったのですが、正直どこに何があるのか、何を優先して回ればいいのか全くわかりません。「フィンランド 観光スポット」と検索をしても、ランキング記事やスポット紹介は出てくるものの、自分の条件に合った動き方がパッと見てわかるサイトはなかなか見つからず。
そんな時、ふと Geminiに考えてもらえばいいのでは? と思いました。このようにあいまいな悩みから具体的な回答を導き出す作業にこそ、生成AIの出番なのではないか。ということで、今回はGeminiと一緒にフィンランド旅行の旅程を立ててみました。
とりあえずGeminiに旅行プランを考えてもらう
まずはGeminiに、ざっくりとしたフィンランドの観光ルートを聞いてみました。記事内ではGemini 3.1 Proを使用しています。

Haruki「今度フィンランドに旅行に行きます。ヘルシンキを中心に1日間だけ観光の時間があります。公共交通機関で移動できて、無理なく回れるルートをいくつか考えてください。」
Gemini「フィンランド・ヘルシンキでの1日観光ですね!ヘルシンキは公共交通機関(トラムや地下鉄、フェリーなど)が非常に発達しており、街全体もコンパクトなため、1日でも無理なく主要なスポットを満喫できます。移動には、市内の交通機関とスオメンリンナ島へのフェリーがすべて乗り放題になる「HSL 1日乗車券(ABゾーン)」をアプリや券売機で購入しておくのが一番のおすすめです。ご希望に合わせて、無理なく回れる2つのルートをご提案します。関連するスポットは地図上にも表示しましたので、位置関係の参考にしてください。」
公共交通機関に関する情報や、買うべきお得なチケットなどの情報も教えてくれました。お得な情報は単にGoogle Mapだけで調べるだけでは得られないので、とても助かります。実際にGeminiが提案してくれた2つのルートを以下に示します。

Gemini「ルート1:王道・ヘルシンキの歴史と世界遺産を満喫するルート
初めてのヘルシンキにぴったりの、定番名所を巡るルートです。スポット同士が近く、徒歩と短いフェリー移動が中心になります。
午前(9:30〜):2つの大聖堂を見比べる
まずは街の中心部にあるヘルシンキのシンボル、白亜のヘルシンキ大聖堂へ。
その後、歩いて5分ほどの距離にある丘の上のウスペンスキー大聖堂(赤レンガ造りの正教会)を見学します。
お昼前(11:30〜):港のマーケットでローカルグルメ
港に面したマーケット広場と、伝統的な屋内市場オールドマーケットホールへ。ここで新鮮なサーモンスープやシナモンロールなどをいただき、少し早めのランチにするのがおすすめです。
午後(13:30〜):世界遺産の海上要塞へ
マーケット広場の乗り場から市営フェリーに乗り、約15分でスオメンリンナの要塞へ。緑豊かな島内に残る要塞跡を2〜3時間ほどゆったり散策します。
夕方(16:30〜):海辺のサウナでリラックス
港に戻ってきたら、広場のすぐそばにあるAllas Pool(アラス・シー・プール)へ。ここはサウナと屋外プールが楽しめる人気のスパ施設で、海を眺めながら旅の疲れを癒やすことができます。」

Gemini「ルート2:モダン・ヘルシンキのデザインと建築を巡るルート
フィンランドならではの現代建築やアート、洗練されたデザインに触れるルートです。トラムを活用して効率よく回ります。
午前(10:00〜):岩の教会と最新図書館
住宅街の中にあり、巨大な岩をくり抜いて作られたユニークなテンペリアウキオ教会からスタート。
その後トラムで移動し、美しい曲線美と木の温もりが特徴のヘルシンキ中央図書館(Oodi)へ。本を借りなくても、カフェを利用したり建築デザインを眺めたりするだけで大満足のスポットです。
午後(13:30〜):アートと静寂の空間
Oodiのすぐ近くにある、地下の波打つドーム型展示室が特徴的な現代美術館Amos Rex(アモス・レックス)へ。
アートを楽しんだ後は、すぐそばの広場にひっそり佇む木造のカンピ礼拝堂で、都会の喧騒を忘れる静かな時間を過ごします。
※もしデザインの歴史に興味があれば、トラムに乗ってデザイン美術館へ足を伸ばすのもおすすめです。
夕方(17:00〜):絶景のモダンサウナでディナー
トラムやバスで南部の海沿いエリアへ移動し、スタイリッシュなサウナ施設Löyly Helsinki(ロウリュ・ヘルシンキ)へ。本格的なサウナを楽しめるのはもちろん、併設の美しいレストランでのディナーやテラスでの休憩だけでも利用可能です。
どちらのルートも、疲れたら街中にたくさんあるおしゃれなカフェで「カハヴィタウコ(コーヒー休憩)」を挟みながら、ご自身のペースで進められる余裕のある構成にしています。当日の天候や気分に合わせて選んでみてくださいね!」
王道の観光スポットはもちろん、フィンランドならではの芸術にまつわるスポットも教えてくれました。また、返答の最後には紹介してくれたスポットにピンが立てられたGoogle Mapも載せてくれています!一つひとつ観光スポットを保存していくのは時間がかかるので、とても便利。
観光スポットの情報を分かりやすくまとめてもらう
観光スポットを紹介してもらったのは良いものの、もう少し各スポットについて知識をつけてから行きたいと考えました。観光サイトに載っている説明は文章量が多く、どこをみるべきなのか、何が有名なのかが直感的に分かりにくいと感じます。そこで、Geminiに視覚的に分かりやすい解説カードのようなものを作成してもらいます。

Haruki「フィンランド・ヘルシンキにあるヘルシンキ大聖堂について、『1分で読める解説カード』を水彩画風の画像として作成してください。」

これは分かりやすい!ヘルシンキ大聖堂には12使徒の像があること、大聖堂の前の元老院広場も一つの観光スポットであることが一目でわかります。旅行前にいろいろな観光スポットの観光カードを作成して印刷しておき、現地で見ながら観光をするのも楽しそうです。実際に訪れたヘルシンキ大聖堂の写真と比べても、遜色ない出来に仕上がっています。
他にも観光カードを作成してみたので、いくつかご紹介します!


当日はこれらの画像を一緒に行く友人にも共有し、事前に簡単な知識を身につけて観光スポットを回ることができました。事前知識があるのとないのとでは見方も違い、普段よりも充実した観光ができたのではないかと思います。
本記事では観光に焦点を当て、AIを用いて準備をちょっとラクに、楽しくするTipsをご紹介しました。今回は理系の友人同士だったこともあり、観光地の歴史や建築について詳しく調べることは普段あまりありません。AIが見どころや背景を1分で読める形に整理してくれたおかげで、気軽に知識を共有しながら観光を楽しむことができ、現地での会話も自然と増え、より旅行を楽しむことができました。フィンランドに限らず、他の国や日本国内の旅行でも使えそうだと感じます。
本記事は、AICU Japan株式会社が制作しました。
著者プロフィール:Haruki
国立大学の大学院生。身の回りのいろいろなことにAIを活用している。