Anthropicは米国時間6月30日、「Claude Sonnet 5」をリリースした。同社は最近、最上位モデルである「Opus」ファミリーの開発に注力していたが、今回はSonnetファミリーの刷新へとかじを切った形となる。
Anthropicによると、Sonnet 5は、計画の策定、ブラウザーやターミナルといったツールの操作が可能で、わずか数カ月前であれば、より大規模で高価なモデルでしか実現できなかったレベルの自律性を備えているという。

提供:Anthropic
性能面では、1カ月前にリリースされた「Opus 4.8」と同等でありながら、コストは低く抑えられている。利用料金は当初、入力トークン100万件当たり2ドル(約325円)からスタートし、9月には3ドル(約488円)に改定される予定だ。同モデルは、すでに同社が提供する「Free」プランおよび「Pro」プランのデフォルトモデルとなっており、「Max」「Team」「Enterprise」といったその他のプランでも利用可能となっている。
AI業界全体で自律型エージェントへの注目が高まる中、Sonnet 5はコンピューター操作のベンチマークや、エージェントによるコーディングテストにおいて顕著に高いスコアを記録した。実際のテストでは、従来のSonnetモデルでは達成できなかった複雑なタスクを完了できることが実証されている。また、同社の大規模言語モデル(LLM)「Mythos」をめぐる最近のPRや、汎用人工知能(AGI)としての全体的な性能向上を踏まえ、Sonnet 5には自動的に適用される安全対策も組み込まれた。
AIモデルの開発スピードが加速し続ける現在の環境において、2月にリリースされた「Sonnet 4.6」がすでに過去のものとなりつつあることを考えれば、今回のSonnet 5が極めて重要なアップグレードであることは確実と言える。
リリースのタイミングも戦略的だ。Anthropicは、Sonnet 5について「現行のOpusモデルに比べて、危険なサイバーセキュリティタスクを実行する能力が大幅に低い」と言及している。これは、同社がこれまでにリリースした強力なモデル「Fable 5」や「Mythos 5」の展開プロセスが複雑化したことを受け、市場や規制当局の懸念を和らげるための安定化に向けたメッセージと捉えることができる。
しかし皮肉なことに、Sonnet 5は開発側の意図に反する挙動を示す割合が、プレビュー版である「Mythos Preview」よりも高かったというデータも示されている。

提供:Samuel Boivin/NurPhoto via Getty Images
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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