Google、Geminiで学習用「study notebooks」を提供、学習テーマに沿ったレッスンと練習問題で学べる | gihyo.jp

Googleは2026年6月25日、Geminiアプリで学習向けの「study notebooks」を提供すると発表した。学習テーマや教材に沿って学習用ノートブックを作成し、診断クイズで理解度を確認できるほか、短いレッスンや練習問題で学習を進められる。個人向けアカウントを対象にWeb版のGeminiアプリで順次提供され、Geminiアプリが対応する地域と言語では無料で利用できる。

Today we’re launching study notebooks in the @GeminiApp — an interactive space built to turn your natural curiosity into true comprehension. 📓

Whether you’re a student making sense of organic chemistry or preparing for a standardized exam, personalized learning should be… pic.twitter.com/UEkQfEaF3c

— Google (@Google) June 25, 2026

study notebooksは、Geminiアプリ内に作成できる学習用ノートブックを指す。Geminiアプリのサイドメニューから「ノートブックを新規作成(New notebook⁠)⁠」を選び、作成画面で「勉強と学習(Study⁠)⁠」を指定すると、「⁠何を勉強しますか?」という入力欄が表示される。

Geminiアプリのノートブック作成画面。「勉強と学習」を選択している

テーマを入力すると、Geminiが学習内容を絞り込むための質問を返す。以下の画面は、「⁠高校1年の数学」をテーマにして進めた例。必要に応じて、授業資料などの関連ファイルもアップロードできる。

Geminiが学習内容を確認する質問を返している画面

学習テーマの調整後に「更新したノートブックを表示する」ボタンが表示されている画面

学習テーマや目標が定まると、学習用ノートブックを表示できるようになる。画面には「学習のカスタマイズ」として診断クイズへ進むカードや、最初に取り組むレッスン、過去のチャットなどが並ぶ。

学習用ノートブックの画面。診断クイズとレッスンカードが表示されている

診断クイズは、学習テーマに関する理解度を確認するための機能として用意される。Googleによると、Geminiはカスタムの診断クイズを生成し、ユーザーがすでに理解している内容と重点的に学ぶべき領域を整理できるという[1]。

[1] 学習テーマについて全く理解していない場合には、この診断クイズを解けないと思われるので、レッスンを先に確認するのが良いだろう。

診断クイズの画面

レッスンを開くと、テーマの重要性や核となる概念、学習の手順などが文章で整理される。以下の画面では、高校数学の数と式について、式の整理、共通因数の括り出し、公式の適用といった要点が示されている。

レッスン本文の画面

レッスン下部には練習問題もあり、回答後に習熟度を確認できる。さらに画面下部には「次に学ぶこと」として別のレッスン候補も示される。学習中に分からない概念が出てきた場合は、ノートブック内でGeminiに質問し、その場で掘り下げられる。

レッスン下部の練習問題と「次に学ぶこと」の表示

ダッシュボードでは、大きな学習目標を具体的な目標に分解し、各項目を「Strengths」や「Focus areas」として表示する。Googleによると、100以上の具体的な目標に分解し、未着手の項目も含めて進捗を確認できるという。また、進捗に応じて、次に取り組む内容も推薦する。2026年夏後半には、図やインタラクティブなビジュアルなどの視覚要素も追加する予定としている。

Googleは、米国の大学進学で使われるSATなど、各国の試験対策にもGeminiを使えるとしている。study notebooksではSAT対策に対応し、The Princeton Reviewの設問をもとにした学習ができるという。2026年夏には、インドの工学系・医学系進学で使われる入学試験JEE、NEETのほか、ENEM、ACT、GREにも対応を広げる予定。

study notebooksは、NotebookLMとも連携する。アップロードした資料や過去のチャットをNotebookLMに引き継ぎ、NotebookLM側でフラッシュカード、インフォグラフィック、動画解説などの学習素材を作成できるという。Geminiアプリで学習目標の設定や対話を進め、その内容をNotebookLMで別形式の学習素材に展開する流れを想定している。

学校発行アカウントでの利用は、18歳未満のユーザーを含め、発表から数週間以内に提供する予定。モバイル対応は2026年夏後半に予定している。

関連して、Google for Educationのブログ記事「Supporting students with connected AI tools for more personalized learning」でも、study notebooksが教育向けAIツールの一つとして紹介されている。同ブログでは、個別化された短いクイズをすぐに生成し、生徒の知識構築を支援できる機能として位置付けている。