Googleは与え、Googleは奪う。筆者は、メールが大量にある人にとって欠かせないものになりそうな、「Gmail」の優れた新AI機能を見つけた。これが「与える」方だ。だが、この機能は、処理できるメール数にかなり厳しい制限があり、上限に達すると停止してしまう。これが「奪う」方というわけである。
Googleは2025年、「Google Workspace Studio」を発表した。これは、プラットフォーム内のさまざまなタスクを自動化するためのツールである。もちろん、この機能を利用するにはWorkspaceのアカウントが必要だった。少なくとも当時はそうだった。現在、Studioはより多くのユーザーに開放されている。
Workspace Studioがほぼ全てのユーザーに
筆者が4月にGmail内の「Gemini」について書いた記事の時点では、「Workspace Studio Flows」は、「Google AI Pro」(月額20ドル)のアカウントでは利用できなかった。だが、先週、Gmailのユーザーインターフェース(UI)上部に新しいアイコンが追加されていることに気付いた。
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(提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNET)
Geminiによると、この追加は5月に始まった大規模なサイドパネルアップデートの一部であり、5月下旬から6月にかけて、いわゆる「プレミアム」ユーザーアカウントに順次展開された。ここでいうプレミアムとは、AI Proまたは「Google AI Ultra」(月額100ドル)のいずれかのサービスに加入していることを意味する。
筆者はAI Proを利用しているため、この魔法のアイコンがある。妻はそのプランに加入していないため、妻のGmailのインターフェースには、これから説明する機能がない。
AIのプランに価値があるかどうかについて言えば、有料版ではGeminiをより多く利用できる。妻は無料版のGeminiをよく使っており、用途は主にテキストに限られている。筆者は「Nano Banana」で画像を複数枚生成しようとしたところ、すぐに利用制限に引っかかった。これが、筆者が当初AI Proにアップグレードした理由である。
いずれにせよ、今回の新機能は、制限がなければ、AI Proを購入する価値を間違いなく高めるものだと言える。問題は、少なくとも大量のメールを扱うユーザー、つまり最もこの機能を必要とする人々にとって、その制限が価値を損ねている点だ。
サイドパネルインターフェース
アイコンをクリックすると、「Flows」のサイドパネルが開く。Googleはこのスクリプト作成ツールをWorkspace Studioと呼んでいるが、そこで作成されるスクリプトは「フロー」と呼ばれる。

(提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNET)
Googleは、自らのフローを構築するための例として使えるスクリプトを用意している。

(提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNET)
この機能を本格的に使うには、「さらに活用 Studio」をクリックする。そこでは(お待ちかねの)さらに多くのことができる。
Studioでさらに多くのことをする
ここからが本当に面白くなる。Studioに入ると、作業を始めるためのサンプルがいくつか表示される。

(提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNET)
「Get news headlines summarized daily(ニュースのヘッドラインを毎日要約して取得する)」のフローをクリックすると、Studioのスクリプト作成インターフェースが表示される。この最初の例では、フローはGmailではなく「Chat」を使って通知する。

(提供:Screenshot by David Gewirtz/ZDNET)
この方法は重要な点を強調している。StudioのフローはGmail専用ではないということである。フローはChatや「Docs」「Meet」などでも機能する。筆者がGmailに注目しているのは、Googleが20年以上ほとんど変わっていなかったフィルタリングに大幅なアップグレードを加えたからだ。
筆者は2023年の時点で、GmailがAIをより有効に活用して、受信メールを評価し分類してほしいと書いていた。ついに2年半以上を経て、その機能が実現した。もっとも、後述する「奪う」部分は別である。不満は残る。
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