メタ、従業員の会話やキーストロークが社内で流出。AIトレーニングプログラムを一時停止 | Business Insider Japan

Meta CEO Mark Zuckerberg in the US Capitol, wearing a red tie and blue suit jacket.メタの創業者、会長兼CEOマーク・ザッカーバーグ。Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images

Business Insiderが入手したスクリーンショットによると、メタは機密データが社内全体でアクセス可能な状態になっていたことを受け、社内AIトレーニングプログラムを一時停止している。

スクリーンショットによると、この流出により従業員のプライベートな会話、人事評価データ、文字起こしデータが露出した。この事案は0から5のスケールで「SEV 2」に分類されており、0が最も深刻度が高い。

メタの広報担当者はこの事案を認め、同社が調査中であると述べた。

「このプログラムはプライバシー保護策を講じた上で慎重に設計されており、現時点ではメタの従業員によるデータへの不正アクセスを示す証拠はないが、調査を進める間、プログラムを一時停止する」と広報担当者は述べた。

4月、メタ(Meta)はモデル・ケイパビリティ・イニシアチブ(Model Capability Initiative、MCI)と呼ばれるAIトレーニングプログラムを発表した。このプログラムは、従業員のキーストロークやマウスの動きをトレーニングデータとして活用し、同社のAIモデルを改善することを目的としていた。

Business Insiderがこれまでに報じたように、大半の従業員に対して参加が義務付けられているこのプログラムは、自分のデータが記録されることに不快感を覚えた従業員から反発を招いた。

Business Insiderが確認したスクリーンショットによると、今回の流出はメタ社内で不満を引き起こしており、従業員からはデータが最初からアクセス制限されていなかったことへの批判の声が上がっている。

Business Insiderが入手したスクリーンショットによると、ある従業員は2026年6月22日、社内グループに今回の流出について「激怒している」と書き込んだ。

「悪意あるアクセスの証拠は見当たらないが、当初約束されていたようにデータがアクセス制限されていなかったという事実は、非常に腹立たしい」とその従業員は続けた。

今回の流出は、メタで最近相次いでいるセキュリティ事案の最新事例だ。5月には、同社のAIチャットボットの欠陥を悪用して複数のインスタグラムアカウントが乗っ取られる事態が発生した。また、3月には不正動作したAIエージェントが深刻な事案を引き起こしたと、The Informationが報じた。