Googleが映画製作会社のA24に約120億円を投資、Google DeepMindとA24が「映画制作用のAIツール」を共同開発へ – GIGAZINE

2026年06月23日 11時10分
AI


Google DeepMindは2026年6月22日、『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『Backrooms』などで知られる映画製作会社・A24との研究提携を発表しました。Wall Street Journalによれば、GoogleはA24に約7500万ドル(約121億円)を投資しているとのことです。

Google DeepMind and A24 launch research partnership
https://blog.google/innovation-and-ai/models-and-research/google-deepmind/deepmind-a24-research-partnership/


Exclusive | Google Investing in ‘Backrooms’ Studio A24 as Part of New AI Research Partnership – WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/google-investing-in-backrooms-studio-a24-e7585ebe

Googleが映画スタジオに資本参加するのは初めてとされ、公式発表でも提携の一環としてA24へ出資したことを明らかにしています。Google DeepMindとA24は2025年頃から協議を続けており、A24のテクノロジー部門であるA24 LabsはすでにAIが映画のストーリーボードを生成するアプリケーションを開発しているとのこと。

Google DeepMindは「今回の提携により、世界をリードする研究機関と映画制作者を最も重視する映画スタジオが連携し、アーティストが新たなワークフローや技術を開発できるよう支援します。これにより、将来的にツールはそれを使用するクリエイターによって形作られることでしょう」と述べ、A24の映画制作者と研究者で試作と検証を重ねることで、現場の意見を開発へ反映させる考えを示しました。

Wall Street Journalによれば、A24はすでに20人規模のA24 Labsを通じて、AIでストーリーボードを作るアプリケーションを開発しているとのこと。撮影前の大まかな映像設計を支援し、制作に入る前に課題を見つける用途を想定しています。


A24 Labsを率いるスコット・ベルスキー氏は、「ハリウッドの主流作品はこれまでAIをほとんど活用していません。それは開発者たちが映画製作をより速くより安価に行う手段としてAIを推進してきたためで、それは映画製作者にとって魅力的なものではないからです。私たちはクリエイティビティをコントロールしながらリスクテイクを支援する、より良い活用方法がAIにはあると考えています。人々が不快感を覚えるような、指示によって生成されるタイプのAIとは全く異なるものになるでしょう」とコメントしています。

A24は2024年の資金調達で約35億ドル(約5640億円)と評価されており、今回のGoogleの投資額は2024年に投資キャピタルのThrive Capitalによる投資額とほぼ同額だとのこと。A24の売上高は映画の製作費拡大に加え、テレビ、音楽、演劇事業への展開を背景に、過去2年間で2倍超に増加しました。

一方で、映画業界ではAIの学習データ、著作権、創作の主体性を巡る懸念が根強く残っています。A24は約1億7500万ドル(約282億円)を投じるゲーム「エルデンリング」の映画化も進めており、今回の提携は事業規模を拡大しながらクリエイター重視の姿勢を維持できるかを示す試みになりそうです。

「ELDEN RING(エルデンリング)」の実写映画化が決定、ジョージ・R・R・マーティンがプロデューサーとして制作に参加することも判明 – GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする