全国で相次ぐクマの出没を受け、県内企業がAIでクマを検知する独自のシステムを開発しました。自社が持つ技術を生かしクマから社員を守ります。
【写真を見る】AIでクマ検知し警報 石川・能美市の企業が社員を守る独自システムを導入
クマに襲われた住民の男性「おーい助けてくれと騒いでいる声が聞こえて、何だろうと思ったらクマが覆いかぶさっていた」
全国で相次ぐクマの出没。小松市では6月17日、散歩中の80代男性がクマに顔や足をかまれるなどの大けがを負いました。
久々江龍飛フィールドキャスター「クマの出没が相次ぐ能美市の山間にあるこちらの会社が自社で開発したのが、クマを検知する新たなシステムです」
三谷産業のグループ会社でデータセンターを運営する能美市のコンフィデンシャルサービス。5月29日から導入されたのは「クマ検知システム」です。
■野生動物をAIで検知、オフィスに警報、社内チャットで社員に通知
三谷産業情報システム事業部・酒井繁高さん「今アラートが鳴りましたし、モニターに人が映っているが、どういった仕組みなのか?」「ネットワークカメラがこの建物に設置されていて、これは本来は熊だが、人が来たということで検知して、動いているという形で残っていく」
このシステムは、カメラの映像からクマをはじめとする野生動物をAIで検知。オフィスにある警告灯が鳴り、社内チャットで通知されます。
撮影エリア内で「同一物体」と認識できた場合はどの方向にどう動いたのか、移動経路も追跡できます。
山あいに位置し、10年前には敷地内でクマが出没したこともあったというこのオフィス。社員にとって不安な場所も…。
■社内開発なので、ニーズや環境に合わせて柔軟にカスタマイズ
久々江龍飛キャスター「社員の通用口です。中から外の様子は見えません。扉を開けた時にクマが目の前にいたらゾッとしますよね」
オフィスでは、通用口と駐車場の2か所にカメラを設置し、社員をクマから守ります。
三谷産業情報システム事業部・酒井繁高さん「クマがいるようであれば、サイネージでクマがいますよということが分かった状態で今開けるのは危険だとか大丈夫だということを判断しながら安心して帰れる仕組みを目指している」
AI事業を展開する三谷産業。社内の情報システム事業部が開発していることからニーズや環境に合わせて柔軟にカスタマイズすることができるといいます。
三谷産業情報システム事業部・酒井繁高さん「実際にかかっているのは、カメラ2台の金額ぐらい。自社にもうすでに設置しているような仕組みと連携したり、自社の運用に非常に近づけた形で使っていけるということもあるので、そういったメリットがある」
今後は、グループ会社での設置を進めるほか、地域の学校や施設にも広げたいとしています。
北陸放送