Gorodenkoff/Shutterstock株式と債券の60/40ポートフォリオ配分はAI時代には機能しないと、著名エコノミストが指摘する。アポロ(Apollo)のチーフエコノミスト、トルステン・スルーク(Torsten Sløk)は、AIが投資家のポートフォリオをあらゆる面で席巻していると述べる。同エコノミストは、新たな60/40配分はAIエクスポージャーと非AI投資の組み合わせだと主張する。
60/40ポートフォリオは投資の基本戦略だが、AIの台頭により見直しの時期が来たかもしれない。
大手プライベート・エクイティ・ファンドであるアポロ・グローバル・マネジメント(Apollo Global Management)のチーフエコノミスト、トルステン・スルーク(Torsten Sløk)は、株式60%・債券40%という60/40配分はAI時代において分散されたポートフォリオを提供できないと述べた。
「つまり、私の株式ポートフォリオにはAIがあらゆるところに存在し、今や債券ポートフォリオにも実際にあらゆるところに存在している」とスルークは述べた。

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「過去15年間で金融が学んだことのひとつは、特定のファクターに基づいて投資すべきだということだ。ところが気づいたときには、私たちは皆、ひとつのファクター、ただひとつのファクターにさらされている」と彼は説明した。
AIトレードは2022年末以降の記録的な強気相場を牽引する主要因となっている。
時価総額上位10社は、S&P500の約40%のウェイトを占めており、それはスペースX(SpaceX)の記録的なIPO以前の話だ。
「S&P500はもはや多様な銘柄の集合体ではない」と同エコノミストは述べ、「実質的にAIへの非常に大きな賭けだ」と付け加えた。
新たな60/40ポートフォリオ
投資家のポートフォリオは株式と債券の両面でAIにさらされている。スルークは、60/40ポートフォリオ配分の新たな形を考える時期が来たと述べた。
「AIはポートフォリオのあらゆるところに文字通り存在しており、GDPの見通しにとっても極めて重要だ」と同エコノミストは述べた。「だからこそ、AIがより成功した場合に何が起きるか、そして最悪の場合、AIが成功しなかった場合に何が起きるかという観点から考えることが非常に重要になる」
彼が提唱する「新たな60/40」とは、60%をAIエクスポージャー、40%を非AI投資とする配分だ。
2026年の債券発行市場を席巻するAI
ただし、株式市場だけの話ではない。ハイパースケーラーがデータセンターの建設資金を債券市場で調達しているため、債券サイドもAIに大きくさらされている。
今年の投資適格クレジット債の発行額におけるAIと非AIの比率はほぼ50/50に達しており、ベンチャーキャピタルの資金調達でもAIが圧倒的な存在感を示している。
「かつてベンチャーキャピタルといえば処方薬の開発、製薬、バイオテクノロジーへの投資だったが、今やベンチャーキャピタルの87%もAIに向かっている」
あらゆる資金調達チャネルでAIが非AIを圧倒している。Apollo Global
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