6月初め、スペースXとグーグルは、グーグルが2026年10月から2029年6月にかけてAIコンピューティングキャパシティとしてスペースXに月9億2000万ドル(約1470億円)を支払うという新たな契約を公表した。
これは、グーグル自身のクラウド事業がアンソロピックにAIコンピューティングキャパシティを販売することに合意してからわずか2カ月後に浮上した。
GitHubの「マルチクラウド」戦略
マイクロソフトの広報担当者は、GitHubが複数のクラウドプロバイダーを活用していることを認めたが、アマゾンの関与については言及を避けた。
「2025年末から始まったエージェント型開発の急激な増加が、インフラの限界を試している」と広報担当者は述べた。
この需要に対応するため、マイクロソフトは「Azureへの移行を加速させると同時に、継続的な成長を支えるために必要な将来のキャパシティ、コンピューティングの柔軟性、水平スケールを確保するためのマルチクラウド戦略の検討も続けている」という。
アマゾンの広報担当者は個別の顧客についてはコメントしないとしながらも、「顧客がAWSを選ぶのは、大規模環境において信頼性・安全性・効率性を備えたグローバルインフラが必要だからであり、どのようなワークロードに対しても最高のパフォーマンスを提供することにコミットしている」と述べた。
サービスの継続稼働
こうした取引は奇妙に見えるかもしれないが、主な目的は、誰と協力することになろうとも、人気サービスを顧客のために稼働し続けることだ。
マイクロソフトにとっては、2026年に数十件の大規模障害を経験しているGitHubがまさにその状況にあると見られる。
スタートアップ、ハシコープ(HashiCorp)の共同創業者ミッチェル・ハシモト(Mitchell Hashimoto)氏は4月、GitHubが「毎日何時間もアクセスをブロックするようでは、もはや真剣な仕事の場とはいえない」と書き込んだ。
GitHubはエンジニアの間で早期にリードを築いていた。しかし最近は、CursorやアンソロピックのAIツールClaude Codeなどとの競争が激化している。
マイクロソフトは最近、2026年暦年の設備投資が主にデータセンターキャパシティの拡大を目的として1900億ドル(約30兆4000億円)に達する見通しを示した。
しかし、多くのデータセンタープロジェクトは遅延しており、マイクロソフトにはコンピューティングキャパシティで支えなければならない重要なAIプロジェクトや事業が数多く存在する。
2025年末の社内会議では、マイクロソフトの幹部がCursorやClaude Codeに対抗するためにGitHubを刷新する必要性について語っていたことが、Business Insiderが入手した音声記録で明らかになった。