NVIDIA(エヌビディア)が発表した新たなSoC「RTX Spark」。NVIDIAらしい高いグラフィック性能に加え、ゲーム性能やAI性能も兼ね備えるとして、発表以来大きな注目を集めています。
【全画像をみる】ARMゲーミングPCの夜明け? NVIDIAのRTX Spark搭載PCを触ってみた
米GIZMODO編集部はComputex 2026の会場で、この秋登場予定のRTX Spark搭載ノートPCを実際に触る機会を得ました。試用時間は短かったものの、その印象は「ARMゲーミングPC」に対する新たな可能性を感じるものだったようです。
米GIZMODO編集部によるRTX Sparkのハンズオンレビューを見てみましょう。
NVIDIAが「RTX Spark」を初めて発表した際、ジェンスン・フアンCEOはいつものように黒い革ジャンに身を包み、大仰な表現でこう宣言しました。
このコンピューターは文字通り、世界がこれまでに生み出したあらゆるものを動かすことができ、さらにAIエージェントも動かすことができます。
─中略─
Windowsでこれまで動作していたあらゆるアプリケーションを実行できます。
その後壇上では、『Forza Horizon 6』や『007 First Light』などの新作ゲームを実行するシステムが披露されました。正直、客席からではそれらが実際にどれほど優れたパフォーマンスを発揮しているかを判断することは不可能でした。
どんなWindowsアプリでも実行可能というフアン氏の主張が真実であれば、それは非常に重要な意味を持つでしょう。NVIDIAがMediaTekと共同開発した高性能な新型プロセッサは、ARMアーキテクチャに基づいています。旧来のx86アーキテクチャから数十年分のソフトウェアとドライバーを移植するという途方もない作業を考えると、PCにおけるARMの実現はまだ夢物語のように思われていました。つまりx86との互換性という問題ですね。ところが突然、NVIDAがこう宣言したわけです。すべてがうまくいく、と。
フアン氏の基調講演で一点気になったのは、ARMチップがエミュレーションにどれくらい頼る必要があるのかについては深く掘り下げなかった、ということです。エミュレーターはCPUのヘッドルーム(バッファ)を消費し、本来あるべき姿よりも性能を落としてしまいます。
それ故に、RTX Sparkデモ会場に入るときには、正直私は骨の髄まで疑っていました。期待外れのゲーム体験になる。と。今となっては、このことをNVIDIAに許していただきたいと願うばかりです。
実際そこで見たものは完璧ではなかったですし、完成品でもありませんでした。しかし、デモを見た私は、疑いよりもむしろ興味を引かれましたね。なんというか、有望な兆候という感じに思えたのです。