フランス警察、Xのパリ事務所を家宅捜索 イーロン・マスク氏聴取へ – CNN.co.jp

パリ(CNN) フランス警察は3日、米SNS大手X(旧ツイッター)と同社の対話型AI(人工知能)「Grok(グロック)」に対する捜査の一環として、Xのパリ事務所の家宅捜索を行い、事情聴取のため経営者のイーロン・マスク氏に出頭を求めた。

検察は3日、2025年1月に開始した捜査に関連して家宅捜索を行ったと述べ、サイバー犯罪捜査班が欧州刑事警察機構(ユーロポール)の協力を得て捜索したと言い添えた。

パリ検察によると、Xの会長を務めるマスク氏と、最高経営責任者(CEO)だったリンダ・ヤッカリーノ氏に対し、4月に行われる聴取に出席を求めた。Xの従業員からも証人として事情を聴く予定。

担当検事によると、捜査は当初、アルゴリズム悪用疑惑に照準を絞っていたが、現在はGrokの「性的ディープフェイク」や「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)否定コンテンツ」拡散にも対象を広げている。

X側は3日午後、「本日の家宅捜索の裏付けとなる主張は事実無根であり、Xは一切の不法行為を断固として否定する」とのコメントをXに投稿。「自らの基本的権利とユーザーの権利を守るために尽力する」とした。

警察がXのパリ事務所の家宅捜索を行った/Pierre Suu/Getty Images
警察がXのパリ事務所の家宅捜索を行った/Pierre Suu/Getty Images

さらに、「この展開に失望している」と述べ、今回の捜索を「法執行劇場の乱用行為」と位置付けた。

マスク氏も「政治的攻撃」として家宅捜索を非難した。

Grokをめぐっては、わいせつ画像の作成に利用されているという批判を受けて欧州委員会が先週、調査に乗り出した。この機能については昨年末、ユーザーの指示に従って女性や子どもなどの服を脱がせた加工画像が大量に出回っていたことが分かり、批判が強まった。

パリ検察は、児童ポルノ画像の所持・拡散の共謀、わいせつディープフェイクによる肖像権の侵害などの容疑でも捜査を進める方針。