Googleは2026年6月13日、AIエージェントと人間の両方が使いやすいオープンな文書記述仕様「Open Knowledge Format」(OKF)を発表した。
OKFは、ベンダーに依存せず、エージェントなどの最新AIシステムが必要とするメタデータ、コンテキスト、厳選された知識を表現、格納するためのフォーマット。GitHub上で公開されているOKF v0.1では、AIに読ませたい知識をYAML形式のフロントマターを持つMarkdownファイルのディレクトリとして構成し、新しいランタイムやSDK、スキーマレジストリなどは必要としない。またファイルの集合なので、通常のGitリポジトリでもホスト可能で、どのファイルシステムでもマウントでき、ツール、組織を超えて持ち運びが可能。
OKFのディレクトリ構造(バンドル構造)の例
path/to/bundle/
├── index.md # Optional. Directory listing for progressive disclosure.
├── log.md # Optional. Chronological history of updates.
├── .md # A concept at the bundle root.
└── / # Subdirectories organize concepts into groups.
├── index.md
├── .md
└── /
└── …
コンセプトmdファイルの例:構造化フィールド用のYAMLフロントマターブロックと、本体のMarkdown文書から成る
—
type: BigQuery Table
title: Orders
description: One row per completed customer order.
resource: https://console.cloud.google.com/bigquery?p=acme&d=sales&t=orders
tags: [sales, revenue]
timestamp: 2026-05-28T14:30:00Z
—
# Schema
| Column | Type | Description |
|—————|———–|——————————————|
| `order_id` | STRING | Globally unique order identifier. |
| `customer_id` | STRING | FK to [customers](/tables/customers.md). |
# Joins
Joined with [customers](/tables/customers.md) on `customer_id`.
OKFはObsidian、Notion、Hugoなどのツールや、近年登場したLLM wikiパターンにも馴染みやすい構造であり、これらのパターンと相互運用可能となっている。
OKFの使用やサンプルはGitHub上で公開されている。
なお、この仕様はGoogle Cloudのメタデータ管理基盤「Knowledge Catalog」のエコシステムと密接に連動しており、企業内データをAIエージェントに提供するための標準フォーマットとして位置づけられている。OKFのリポジトリには、BigQueryからOKF形式へ変換する「エンリッチメントエージェント」の参照実装や、GA4、Stack Overflowなどの公開データを元にしたサンプルも格納されている。