マスク企業群の結びつきが強化、スペースXとテスラの合併観測も再燃 | Business Insider Japan

テスラはすでにxAIのGrok(グロック)を車両に統合しており、ドライバーはAIとの会話や、ナビゲーション目的地の追加・編集に活用できる。

公開された動画では、テスラが開発中のオプティマス(Optimus)ロボットの初期バージョンが、xAIのGrok AIチャットボットを音声インターフェースとして利用している様子が確認されている。

スペースXとボーリング・カンパニーはテスラの車両を購入しているイーロン・マスクのボーリング・カンパニーが建設したホーソーントンネルに入るテスラ車。イーロン・マスクのボーリング・カンパニーが建設したホーソーントンネルに入るテスラ車。Robyn Beck/Pool via REUTERS

大規模な投資や買収を別にすれば、マスクの各社が連携している最もわかりやすい例は、テスラがトンネル建設スタートアップに車両を販売していることかもしれない。

ラスベガスとテキサスでトンネルを運営するボーリング・カンパニーは、地下システムで乗客を輸送するためにテスラ車両の車隊を使用している。同社はまた、オースティンにあるテスラのギガファクトリー周辺にもトンネルを建設した。

同社だけではない。スペースXは提出書類の中で、1億3100万ドル(約209億6000万円)相当のサイバートラックを購入したと報告している。

マスクの従業員は各社間を行き来するElon Musk took over Twitter about a year ago.ツイッターを買収した直後、イーロン・マスクはテスラのエンジニアたちをオフィスに呼び込み、コードベースの作業に当たらせた。Photo by -/Twitter account of Elon Musk/AFP via Getty Images

マスクはこれまで繰り返し、ある企業の従業員を他の傘下企業の支援に充ててきた。

2022年、マスクがツイッター(現X)を買収してから約1カ月後、裁判所への提出書類によると、彼はテスラの従業員約50人をそのソーシャルメディア企業の本社に派遣し、コードレビューシステムの刷新を支援させた。

マスクはその後、法廷でテスラの従業員たちは「自発的に」その作業を行ったのであり、一時的な配置転換はテスラの取締役会が懸念すべき問題ではないと主張した。

Business Insiderが入手した組織図によると、マスクの複数の企業において、役員が重複した職務を担っているケースもある。

例えば、テスラで材料・エンジニアリング担当バイスプレジデントを務めるチャーリー・ケーマン(Charlie Kuehmann)氏は、スペースXでも同じ肩書きを持つ。

これはすべて「イーロン・インク」にとって想定内のことだ

社内取引の網の目が広がるにつれ、マスクの各社が単一の垂直統合型企業に近い形へと進化しつつあるのかどうか、投資家やアナリストの間で議論が高まっている。

そして、スペースXとxAIの統合で止まるかどうかも定かではない。

「テスラの場合、投資家は自動車メーカーやクリーンエネルギー企業に投資するのと同様に、イーロン・マスクの未来へのビジョンに投資しているという点が重要な考慮事項だ」と、ザ・モトリー・フール(The Motley Fool)のコントリビューティング・アナリスト、ルー・ホワイトマン(Lou Whiteman)氏は1月にBusiness Insiderに語った。

「公開・非公開を問わず、この企業グループ全体がイーロン・マスクの未来への完全なビジョンを体現しているのだから、多くの投資家がイーロン・インクのあらゆる側面にテスラが関与することを喜んでいると私は確信している」