今日の為替 2026/06/12(金) 20:40
米国とイランの合意期待のドル売りは続かず、ドル円160円台前半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、米国とイランの停戦・合意に向けた報道に振り回される展開となった。序盤は、株高を背景としたリスク選好が円売りを促し、ドル高で取引が始まった。ドル円は160円台前半で底堅く、ユーロドルやポンドドルは対ドルでやや軟化し、全体として「ドル高・円安」の流れが優勢だった。しかし、中盤にかけてイラン通信社が制裁解除やホルムズ海峡の再開を含む覚書草案の存在を報じ、米メディアも早期合意の可能性を伝えると、市場の空気は一変した。原油が一段安となり、欧州株や米株先物・時間外取引が上げ幅を拡大、米債利回りも低下した。短期筋のドル買いが一気に巻き戻され、ドルが売られた。ドル円は160円割れを試す場面があり、ユーロドルは1.15ドル台後半へと切り返した。しかし、イラン側が「ホルムズ海峡を戦前の状況には戻さない」と牽制したことで過度な期待が後退し、足元ではドル売りが一服。ドル円は160円前後で落ち着き、ユーロドルも1.15ドル台後半での揉み合いに落ち着いた。全体としては、前日のトランプ大統領発言時ほどのインパクトには至らず、東京市場でのドル高を相殺した程度にとどまっている。背景には、NYカットで控えるユーロドルの大型オプション(1.1550、1.1600)が相場のマグネットとして機能していることや、来週の日米金融政策発表を控えており、市場が方向感を出しにくい状況となっている。
ドル円は160円台前半での取引。東京早朝の159.91付近を安値にロンドン序盤にかけて160.38付近まで買われた。その後、イラン側や米国側から停戦・合意に向けた動きが報じられると一気にドル売りに傾き、一時160円割れまで急落。しかし、イラン側からホルムズ海峡を戦前の状況には戻さない方針との報道が伝わるとドル売りも一服している。
ユーロドルは1.15台後半での取引。ロンドン序盤にかけて1.1557付近まで下押しされたあとは、米国とイランの合意に向けた報道で1.1590付近まで上昇。その後はレンジ内での揉み合いに落ち着いている。ユーロ円は東京早朝の185.13付近を安値に買われ、ロンドン序盤にかけて高値を185.56付近に更新した。その後は上昇一服となり185円台前半で揉み合っている。対ポンドでは特段の方向性は示していない。一連のECB当局者からは前日の利上げを正当化する発言が相次ぎ、特にナーゲル独連銀総裁からは7月利上げの可能性についても言及された。
ポンドドルは1.34台前半での取引。東京早朝の1.3426付近を高値にロンドン序盤にかけては1.3384付近まで下押しされた。しかし、米国とイランの合意に向けた動きが報じられると再び1.34台を回復している。ポンド円は東京早朝の214.40付近を安値を買われ、東京午後には高値を215.01付近に伸ばした。その後は上昇一服となり、ロンドン時間には214円台後半での揉み合いが続いている。ユーロポンドは0.8625から0.8636までの狭いレンジで推移している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
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執筆者 : MINKABU PRESS
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