(ブルームバーグ):米OpenAIはサービスの大幅な値下げを検討している。競合する米アンソロピックが同様の料金引き下げに踏み切る可能性を見据えたものだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。両社とも新規株式公開(IPO)を控えており、価格競争に発展する可能性を示唆している。
対話型人工知能(AI)「ChatGPT」を提供する米OpenAIは、アンソロピックが「Claude(クロード)」で同様の措置を取った場合、AIの計算処理量を測る基本単位である「トークン」の料金引き下げを含む複数のコスト変更を検討している。非公開情報だとして匿名を条件に関係者が述べた。協議は初期段階で、何も決定していない。
OpenAIはコメントを控えた。同社の協議については、ウォールストリート・ジャーナル紙(WSJ)が先に報じていた。
OpenAIとアンソロピックの間では、ユーザー獲得競争が激化している。両社は生成AIを巡る熱狂を追い風に上場を準備中だ。OpenAIは今週、上場を申請し、3月の資金調達ラウンドでの評価額は8520億ドル(約136兆円)だった。アンソロピックはIPOに向けて起用する銀行団を整えており、先月の資金調達では9650億ドルの評価を受けた。
イーロン・マスク氏率いる米宇宙開発企業スペースXは12日に上場する。同社の事業にはxAIや衛星ビジネス、SNSのX(旧ツイッター)が含まれる。生成AI企業は、マイクロソフトやアルファベット傘下のグーグルなど既存テクノロジー大手との競争にも直面している。
ただ、こうした評価額を押し上げているAI熱には、コストが重しになりつつある。米配車サービスのウーバー・テクノロジーズは今年に入り、年間AI予算を使い切った後、従業員向けAI搭載ツールの一部に利用上限を設けた。米小売り大手ウォルマートも、社内AIエージェントの従業員利用を制限した。
原題:OpenAI Weighs Significant Price Cuts in Rivalry With Anthropic(抜粋)
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Shirin Ghaffary