Metaとエシロールルックスオティカは、AIグラスの新製品「Ray-Ban Meta (Gen 2)」と「Oakley Meta」シリーズを日本向けに発表した。価格はRay-Ban Meta (Gen 2)が7万3700円から。Oakley Meta HSTN(ハウストン)は7万7220円から、Oakley Meta Vanguard(バンガード)は9万6580円だ。
製品は5月21日からレイバンストア、オークリーストア、Meta.comの公式オンラインストア、認定小売店で販売する。認定小売店ではオンライン先行が6月4日に始まる。度付きレンズは別売りで、エシロールルックスオティカの取扱店で交換に対応する

Ray-Ban Meta (Gen 2)はWayfarer、Headliner、Skylerの3スタイルで展開する
Ray-Ban Meta (Gen 2)は普段使い向け、Oakley Metaはスポーツ・アウトドア向けに位置付け、2ブランドで展開する。

Ray-Ban Meta (Gen 2)、Ray-Ban Meta Optics、Oakley Meta HSTN、Oakley Meta Vanguardの4ラインを展開する
写真・通話・AIアシスタントをハンズフリーで
今回発売するAIグラスは、サングラスやメガネ型のデバイスに1200万画素の超広角カメラと内蔵スピーカー、5つのマイクを組み込んだ。テンプル部分のキャプチャボタンを押すか、「Hey Meta、写真を撮って」と話しかけると、一人称視点の写真や3K Ultra HD動画が撮影できる。音楽再生や通話、Meta AIへの質問もハンズフリーで行える。

Meta AIアプリにはグラスへの質問と回答の履歴が文字で残る
ディスプレイは搭載しない
Ray-Ban MetaとOakley Metaは、いずれもディスプレイを備えない。AIの応答や撮影内容の確認は音声と、ペアリングしたスマートフォンの「Meta AI」アプリで行う。セットアップや写真・動画のインポート、設定の変更にはアプリが前提となる。
「Hey Meta」と話しかけると、目の前にあるものについて質問できる。名刺の電話番号への発信、看板テキストの翻訳、冷蔵庫の食材を見せてのレシピ提案などに対応する。回答は音声で返り、質問と回答の履歴はMeta AIアプリに残る。
LINE連携も準備中
Meta日本法人Facebook Japan代表取締役の味澤将宏氏は、日本市場での発売にあたりプライバシー配慮を重視したと述べた。撮影中はフレーム前面のLEDが点灯し、周囲に撮影中であることを知らせる。
味澤氏は、LINEとの連携を進めていると明らかにした。詳細な提供時期は明言しなかった。ライブ翻訳機能については、発売時点で英語の看板を日本語の音声で読み上げるテキスト翻訳に対応する。日本語のライブ翻訳は6月頃の提供を予定する。
味澤氏はまた、視覚障害者向けの自律歩行ナビゲーションシステムを開発するAshiraseとMetaが、共同で実証実験を進めていると説明した。
Ray-Ban MetaとOakley Metaを用途で使い分け
Ray-Ban Meta (Gen 2)はWayfarer、Headliner、Skylerの3スタイルで展開する。前世代と比べてカメラ画素数を2倍以上に高めた。バッテリーは連続駆動で最大8時間、スタンバイ19時間持続する。約20分で50%、45分で80%まで急速充電できる。付属の充電ケースで外出先でも48時間分を追加できる。背景ノイズを約90%カットする5マイクアレイにより、通話相手にクリアな音声を届ける。

テンプル左右にカメラと撮影中であることを示すLED、ノーズブリッジ付近にマイクを内蔵する

専用充電ケースは本体を収納したまま外出先で最大48時間分のバッテリーを追加できる
Oakley Metaは2モデルで展開する。Oakley Meta HSTNは丸みのあるフレームで普段使いを想定し、IPX4の防水性能を備える。Oakley Meta Vanguardはランニングやサイクリング向けに、レンズが顔を覆うラップ形状を採用した。視野角122度の1200万画素カメラを中央に配置し、IP67の防塵・防水性能を持つ。風切り音を低減するスピーカーを搭載し、時速48kmまでの風環境でも音楽や音声を聞き取れる。

Oakley Meta Vanguardは視野角122度のカメラを中央に配置し、サイクリングやランニング向けに設計した
「目立たない技術」を軸に設計
仏EssilorLuxotticaでチーフデザインオフィサーを務めるマッテオ・バティストン氏は、製品のデザインコンセプトとして「インビジブルテクノロジー・ビジブルヒューマニティ」を挙げた。技術を目立たせず、装着者の表情や人間性を前面に出す考え方だ。バティストン氏は、メガネを実用性とアイデンティティ、人との接点が交差する場所と表現した。
エシロールルックスオティカは1986年に日本での事業を始め、福井めがね工業や和真などのブランドを擁する。Metaとの協業によるAIグラスはこれまでに数百万本を販売した実績がある。

左からEssilorLuxotticaのオリヴィエ・シュパン氏、マッテオ・バティストン氏、Meta日本法人Facebook Japan代表取締役の味澤将宏氏