オープンAI、ChatGPT軸に3アプリ統合へ 上場見据え一本化を加速 – 東京報道新聞

オープンAI、ChatGPT軸に3アプリ統合へ 上場見据え一本化を加速

対話型人工知能「ChatGPT」を開発する米オープンAIが、同サービスの過去最大規模となる機能刷新に踏み切っています。報道によると、同社はコードの自動生成を担う「Codex」や、AI機能を組み込んだブラウザー「Atlas」、そしてChatGPTを一つのデスクトップアプリに統合する「スーパーアプリ」構想を進めています。

Atlasは2025年10月にまずmacOS向けにリリースされ、Codexは2026年2月に同様にmacOS向けアプリとして提供開始。ChatGPT・Codex・Atlasの3製品を一つのデスクトップアプリに統合するスーパーアプリ構想は、2026年3月に正式に発表されました。

統合プロジェクトを主導しているのは、2025年5月にオープンAIへ加わったアプリケーション部門のCEO、フィジー・シモ氏です。社内メモで多くのアプリや技術スタックへの分散を課題として認め、経営幹部レベルで戦略の転換を明確にしました。

こうした動きの背景には、株式上場を視野に入れた資金基盤の急速な強化があります。オープンAIは2026年2月、アマゾンから500億ドル、NVIDIAとソフトバンクからそれぞれ300億ドルを含む、総額1,100億ドルという空前規模の資金を調達。評価額は8,400億ドル規模に達しています。

報道によると、同社は2026年第4四半期の上場を目指しており、主幹事にはゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが起用されました。一方、技術面では「GPT-4o」の展開も続いています。GPT-4oは従来比2倍の処理速度を持ち、無料版でも利用可能です。音声応答では人間との会話に近いリアルタイムの対話ができ、感情の表現や声のトーン調整にも対応しています。

企業向けエージェント機能を軸に競争激化へ

オープンAIが構想するスーパーアプリの主なターゲットは、企業向けの業務効率化です。コードの自動生成などを自律的に行うエージェント型AI機能を重視し、ユーザーのPC上で複数のタスクをまとめて処理することを想定しています。将来的にはソフトウェア開発にとどまらず、幅広い業務タスクへの対応も視野に入れています。

戦略の焦点は、収益性の高い法人向け市場へのシフトです。競合のアンソロピックは「Claude Code」を中心に企業・開発者市場で存在感を急速に拡大しており、生成AIをどれだけ実務に結びつけられるかが、今後の業界主導権を左右する展開になっています。

ただし、統合アプリの詳細な仕様や正式リリース時期はまだ明らかになっておらず、投資家や企業ユーザーの間では今後の続報を見極めようとする動きが一段と強まっています。