2026年06月09日 11時15分
メモ

「ChatGPT」を開発するOpenAIが、新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書の草案を証券取引委員会に提出したことを明かしました。ライバルのAnthropicが同様の書類を提出してからわずか1週間あまり後のことになります。
Confidential submission of draft S-1 to the SEC | OpenAI
https://openai.com/index/openai-submits-confidential-s-1/

OpenAI files for IPO, following Anthropic | The Verge
https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/946335/openai-ipo-s-1-confidential
OpenAIは「機密扱い」として非公開で届出書(S-1登録届出書)の草案を提出し、「情報が漏れる可能性が高いため」として提出の事実をウェブサイトで公表しました。上場時期についてはまだ決定しておらず、OpenAIは「非公開企業としての方が容易に実現できる事項もあるため、しばらく時間がかかるかもしれません」と伝えました。
非公開での提出ということは、役員報酬額、企業の事業に対する潜在的なリスク、その他の財務情報など、通常であればこの様式を通じて入手可能な詳細情報の一部がまだ公開されていないことを意味します。
この1週間ほど前には、「Claude」を開発するAnthropicがS-1登録届出書の草案を提出し、IPOに向けた準備を進めていることを明らかにしていました。Anthropicは直近の資金調達時点で資金調達後の企業価値が9650億ドル(約154兆6000億円)となり、OpenAIの最新の資金調達後の企業価値8520億ドル(約136兆5000億円)を上回り、世界で最も価値のあるスタートアップ企業となりました。
Anthropicが新規株式公開(IPO)に向けた非公開申請を行ったと発表、AI市場でOpenAIやxAIとの競争が加速へ – GIGAZINE

草案提出を公表した同日、OpenAIは「自動AI研究者」の構想も発表しています。いわく、OpenAIには「自動AI研究者の構築」「AIが生み出す利益を誰もが享受できる機会を作る」「地球上の全ての人に個人用汎用人工知能(AGI)を作る」という3つの主要目標があり、目標達成に向けた第3段階に入ったとのこと。
Built to benefit everyone: our plan | OpenAI
https://openai.com/index/built-to-benefit-everyone-our-plan/

目標達成に向けた第1段階はAGIの研究を行ったこと、第2段階はOpenAIの研究が製品開発につながり現実世界の役に立つようになったことでした。そしてこれから始まる第3段階は、高度なAIをいかにして豊富に、手頃な価格で、安全に、そしてあらゆる個人や組織が容易に活用できるほど便利にするかということだそうです。
この段階で提供する自動AI研究者は、研究プロセス自体を加速させ、自動化を進めながらも、人間との連携や人間による制御性を維持できるAIシステムとなり、社内では2028年3月までに「研究のかなりの部分をAIシステムが自社の研究者と連携して行うようになる」と考えているとのこと。OpenAIは「連携を十分に進めるためには、AIが我々と共に反復作業を行う必要があると確信しています。これにより、AGI後の世界への移行を円滑に進め、未来への道を共に決定できるようになるでしょう」と語りました。
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