話題の「Meta AIグラス」をUCIが禁止?ツアー・オブ・ジャパン出場チームが明かした事実
今シーズン、プロトンの中から撮影された大迫力のPOV(主観視点)動画がSNSを席巻しているのをご存知だろうか。しかし、その撮影に使用されていた話題の「Meta AIグラス」に対し、UCI(国際自転車競技連合)からストップがかかったという情報が飛び込んできた。現在開催中の「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」に出場しているチームから、今後のレース観戦体験をも左右しかねない「使用禁止令」の裏事情が見えてきた。
選手目線の臨場感!話題を集めた「Meta AIグラス」とは
まずは今回話題となっているアイウェアについておさらいしておこう。製品名は「Oakley Meta Vanguard(オークリー・メタ・ヴァンガード)」。オークリーとMeta社が共同で開発した最先端のスポーツ用スマートグラスだ 。
一見すると通常のスポーツ用サングラスだが、超広角カメラや骨伝導スピーカー、AI音声操作機能を搭載。さらにGarminやStravaと連携し、パフォーマンスデータを視界内にリアルタイム表示する機能まで備えた、まさに次世代のデバイスである。
今シーズン、オーストラリアのUCIコンチネンタルチーム「シーキャッシュ x ボディラップ(CCACHE x BODYWRAP)」や、タイを拠点とする「ルージャイ・インシュランス・ウィンスペース(Roojai Insurance Winspace)」の選手たちなどが、レース中にこのサングラスを着用。集団内での位置取りやハイスピードなスプリントの様子などを、選手自らの目線で撮影した「POV動画」としてInstagramなどのSNSで公開し始めた。
この試みは大成功を収め、投稿した動画はまたたく間に世界中で拡散。現在までに以下のような驚異的な数字を叩き出し、ファンに「まるで自分がレースを走っているかのような興奮」を提供していた。
ツアー・オブ・ジャパンの現場で発覚した「UCIによる使用禁止令」
そんななか、現在日本で開催されている国内最高峰のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」には、渦中のシーキャッシュ x ボディラップも参戦している。
集団内の激しい展開や日本の美しいコースを駆け抜ける臨場感たっぷりの「POV動画」への期待が高まるなか、チームに「今回のTOJではPOV動画を撮影していないのか? 」と尋ねてみた。
すると、チームから返ってきたのは以下のような驚きの回答だった。
「We got told to stop using Meta Glasses by UCI」(UCIから、Metaグラスの使用を中止するよう言われたんだ)。
現段階でインターネット上やUCIの公式文書を探しても、このスマートグラスの禁止に関する大々的な公式発表は見当たらない。しかし、実際にレースで使用して多大なプロモーション効果を得ていた当事者チームからの直接の証言であるため、その信憑性は極めて高いと言える。