リード文
Hardening Project 実行委員会は、オンラインカンファレンス「Hardening Designers Conference 2026 — Agentic Collapse」を2026年7月2日(木)〜4日(土)に完全オンラインで開催します。本日、プログラム詳細と参加申込( https://hardening.doorkeeper.jp/events/196978 )の受付を開始しました。AIエージェントが攻防の前提を塗り替えるいま、「暴走は誰が、いかにして止めるのか」を中心テーマに、実行委員長の門林雄基(奈良先端科学技術大学院大学)、川口洋(川口設計)、根岸征史(インターネットイニシアティブ)、中津留勇(富士通)ら第一線の実務者・研究者が登壇します。ベンダー・ユーザー企業・研究者から、セキュリティ学習者までが、立場を越えて討議します。
Hardening Projectが開催するカンファレンス
見どころ
– 【DAY1→DAY3 連携】「Micro Hardening V3」から「AIと一緒にたたかうインシデントレスポンス」へ(川口 洋)── まず DAY1 で、生成AIを相棒に1ラウンド45分×3回、押し寄せる攻撃からサーバーを守り抜く“手を動かす”防御実戦を体験。その体験を土台に、DAY3 では会社経営にも携わる3人のエンジニアが、Claude Code・Gemini CLI・Codex CLI を「何に課金し、どんな環境で動かすか」、ヒヤッとした瞬間まで赤裸々に語ります。「やってみる」と「語り合う」が地続きの、本カンファレンスならではの目玉です。
– DAY2「Tech Showcase & Open Mic」── セキュリティ企業の“中の人”によるリアルが高速で飛び交う怒涛のブリーフィングセッション。さらに、参加型セッション「Open Mic」「Arsenal」など聴くだけでなく、語り・見せ合える半日です。
– DAY3「インシデント対応の現場のリアル」(根岸 征史)2025年に大きなインシデントを経験した組織の“中の人”が登壇。報道には出てこない、対応の生々しい教訓をここで聞けます。また、「AIはどろくさくめんどくさいセキュリティを救えるのか」(中津留 勇)マルウェア解析・フォレンジックの最前線で、その答えに踏み込みます。その他、経営判断をいかに高速化できるのかというセッションもお見逃しなく。
背景:「任せた先」が見えなくなる時代 — Agentic Collapse
生成AIと自律的に動くAIエージェントの普及で、攻撃と防御の前提は急速に変わりました。防御の武器であるはずのAIも、誤れば新たな侵入口や暴走の引き金になりかねません。
しかも「エージェント(=代理人)」はAIだけではありません。委託先・OSS・クラウドといったサプライチェーンも、私たちが動きを委ねた“代わりに動く存在”です。任せた先が見えなくなり、いざというとき誰も止められない——この委任の連鎖が崩れる状況を、2026年のテーマ「Agentic Collapse(自律するエージェントが招く崩壊)」と名づけました。手順をなぞるHOW-TOでは届かない「まだ正解のない問い」に、堅牢化を設計する視点で向き合います。
実行委員長の門林雄基(奈良先端科学技術大学院大学)は、次のように述べています。「AIエージェントを導入し、不確実性を承知で大きなレバレッジをかけようとしているいま、無事故=ゼロインシデントを体現できる集団は現れるのか。観測するまで状態が確定しない世界で、私たちは何に備えるべきか。立場を越えて、その問いに向き合いたい」
3日間のプログラム

Day
日時
内容
DAY 1
7/2(木)10:00–17:00
Training Session / Micro Hardening(ハンズオン 2トラックを並行開催)
DAY 2
7/3(金)13:00–18:00
Tech Showcase & Open Mic(最新知見のショートピッチ/参加型LT)
DAY 3
7/4(土)09:00–18:00
Conference Day|Deep Session(第一線の実務者による討議)
DAY 1 は、攻撃者の痕跡を能動的に探索する「脅威ハンター養成ハンズオン(Kuromame 6)」と、防御特化の超実践演習「Micro Hardening V3」を並行開催します。
DAY 2 は、堅牢化を担うプロフェッショナルによる5〜10分のショートピッチ、Discordで並行開催するツール展示「Arsenal」、全参加者に開かれた「Open Mic」で構成します。
DAY 3 は、AIと協働するインシデントレスポンス、ポストSIEM時代のセキュリティ運用、インシデント対応の現場、生成AIとBlue Team業務、CISOの意思決定とエージェントなど、第一線の実務者によるディープセッションを行います。
ここで磨いた仮説は、10月5〜8日に北海道・函館で開催する競技会「Hardening 2026 Agentic Collapse」で実証へとつながります。
開催概要
名称:Hardening Designers Conference 2026 — Agentic Collapse
会期:2026年7月2日(木)〜7月4日(土)
形式:完全オンライン(Discord+オンライン会議ツール)
対象:セキュリティ設計・運用担当者、脅威インテリジェンス実践者、AI×セキュリティに関心のある開発者・研究者
参加費(税込・前売):
Kuromame 6 ハンズオン(DAY1)+カンファレンス(DAY2-3):25,000円
Micro Hardening V3(DAY1)+カンファレンス(DAY2-3):8,000円
カンファレンス(DAY2-3)のみ:5,000円
申込締切:2026年6月30日(火)10:00
申込ページ:https://hardening.doorkeeper.jp/events/196978
詳細・最新情報:https://wasforum.jp/2026/06/hardening-designers-conference-2026/
主催:Hardening Project 実行委員会
本カンファレンスの位置づけ — 10月競技会への前哨戦
本カンファレンスは、10月に北海道・函館で開催する競技会「Hardening 2026 Agentic Collapse」の前哨戦であり、本戦に向けた備えの場でもあります。これまでハードニング競技会に参加してきた実務者や関係企業をはじめ、さまざまな立場でセキュリティ堅牢化の新たな課題に立ち向かう人たちが、一堂に会します。それぞれの現場で抱える問いを持ち寄り、討議し、自分の現場へ持ち帰る——ここに、本カンファレンスを開く意味があります。
10月の競技会「Hardening 2026 Agentic Collapse」が何を競うのかは、募集要項をご覧ください。
– 競技会 募集要項:https://wasforum.jp/hardening-project/hardening-2026-agentic-collapse/
Hardening Project実行委員会
Hardening Project について(企業概要)
Hardening Project(ハードニングプロジェクト)は、サイバー攻撃からビジネスを「衛(まも)る」総合力を顕彰するため、競技会やカンファレンスを通じて「衛る技術」の価値を最大化するセキュリティ・プロジェクトです。2012年の東京を皮切りに、沖縄・兵庫・北海道など20回以上開催し、セキュリティコミュニティはもちろん開催地域の皆様の協力のもと、時代の波を超える新しい価値を訴求しています。