仕事の効率アップに直結する生成AI使いこなし術【Google Gemini/NotebookLM編】 | GetNavi web ゲットナビ

仕事の効率化ツールとして、完全に定番となった生成AI。本稿では、メジャーなアプリ・デバイスに直結した生成AIが、どのようにして生産性を上げるのか、サービスごとに詳説する。今回は、Google Gemini/NotebookLM。

Google Gemini/NotebookLMはココがウリ!
●グーグルが提供する複数のアプリを横断しており、実行できることの幅が広い。いちいちほかのアプリの画面を開かずとも、Geminiとのチャットだけで操作が完結する。

●生成AIとしての実力も高い。日本語の表現も自然なので、メール作成などのタスクを任せやすい。カスタマイズ機能も充実している。画像の認識・生成にも対応。

●グーグルが開発したもうひとつのAI、Notebook LMが秀逸。ドキュメントを渡せばワンクリックで資料化し、画像入りで完成度の高いスライドを作ってくれる。

各種サービスを横断できるいま最注目の生成AI

グーグルのアプリといえば、Gmail、Googleカレンダー、GoogleMapなど多岐にわたる。それらの間を横断する生成AIがGemini(ジェミニ)だ。この幅広いカバー力こそ「いま最も熱い生成AI」と語られる理由である。

チャットから「@Googleドライブ」などと指示を出せば、実行するプロンプトの内容をほかのアプリ内で実行できるので、チャットひとつですべてが完結する。さらにGmailなどの画面では、右にGeminiとのチャット欄が表示され、文章の作成・推敲や返信といったタスクを簡単に依頼できる。また、これに付随するNotebook LMも便利な生成AI。ドキュメントデータからボタンひとつで完成度の高い資料を作成できる。

1.手書き文字を高い精度でテキスト化

手書きのメモや、ホワイトボードに書いた文字を写真に撮ってGeminiにアップロードし、テキスト化を依頼できる。その精度はかなりのもので、走り書きの汚い文字であっても、正確に読み取ってくれる。テキスト化した情報をGeminiで整えるなど、その先にあるタスクにもつなげられるので、この機能を起点に活用の幅を広げられる。

↑とある取材時のメモ。話を聞きながら急いで書いたため、文字は綺麗とはいえず、人であってもスラスラと読むことは難しい。文脈なしでは判読できないような箇所もある。

↑このメモをGeminiでテキスト化した結果。読みにくい文字や数字も正確にテキスト化され、箇条書きで整理されている。誤記して黒塗りにした文字は飛ばされている。

2.Gmailの受信メールから返信文を自動で作成

定型的なメールの作成は、生成AIの得意技だ。たとえば、新規アポを獲得するための営業メール、イベントなどの出席依頼に対する参加・不参加の返信などが典型だ。あるいは、メールで謝罪をする際に、ちょうど良い文面が思いつかないときには、生成AIの提案を参考にしてみるのも良い。そのまま使えずとも、叩き台にはなる。

↑イベントの出席依頼のメール。これに対する返信は、招待に対するお礼から始め、フォーマットに基づいて必要情報を書き連ねるのが典型的な書き方になるだろう。

↑AIが書いた返信内容。必要情報を埋めれば、このまま使えそうな文面が出力された。プロンプトも簡単な文章で事足りるので、自分で一から作成するよりは手間がかからない。

3.「GoogleMap」活用での旅程作成

Googleが提供する多数のアプリと連携できるのは、Geminiの大きな魅力だ。たとえば、旅程の作成を依頼すると、テキストによる文字情報で、駅やバス停などの情報や移動時間などを表示したうえで、GoogleMapによる地図でルートを表示。もし必ず寄りたい場所がある場合その旨を伝えれば、指定地を経由したルートを提示してくれる。

↑Geminiに、広島市内の名所を4時間で回るプランを作るように指示。「移動時間はきつめでもOK」と、備考も書き加えた。簡易なプロンプトでも、旅程を作ってくれる。

↑GoogleMapの画面がチャット欄に埋め込まれ、移動ルートも表示。この経路図は、チャット画面だけでなく、GoogleMapからでも閲覧可能で、旅先でそのまま活用できる。

4.「Gem(ジェム)」を使用して自分専用のAIを作成

Geminiを同じようなプロンプトで何度も使用する際は「Gem」でカスタマイズしよう。たとえば特定の資料を作ってもらう場合は、フォーマットを学習させることで、それに則った形式で出力してもらえる。また「ドキュメントを与えるので、それに基づいて資料を作って欲しい」とあらかじめ伝えれば、プロンプトすら不要になる。

↑ビジネス文書を作るためのGemを作成。Gemには任意の名前をつけることができ、ここでは「文章生成パートナー」としている。また作ったGemは、他人と共有することが可能だ。

↑上記のGemに報告書の作成を依頼。事前にカスタマイズしておけば、細かな指示がなくとも、意図した形式で出力できる。精度と効率の向上を同時に実現できる。

レポート文書からプレゼンに使える資料を一発作成できる「NotebookLM」の作成力がスゴすぎる!

NotebookLMはノート形式のAIツール。PDFやドキュメント、YouTubeの動画などを読み込ませると、その内容を整理したノートや、プレゼンに使えるスライドを作成してくれる。与えた情報のみを参照してAIが作業をするため、ハルシネーション(誤り)を起こしにくいのも魅力。膨大な資料はとりあえずこれに読み込ませよう。

Word文書をアップロードするだけ

学習させる資料のアップロードはドラッグ&ドロップで完結。チャットでその資料についての質問や指示もできる。加えてスライドやマインドマップなども作れる。

「スライド」を選べば自動で作成

「スライド」を選べば、プレゼン用のスライドが作られる。その精度は極めて高く、デザインも洗練されている。このままビジネスでも使えそうなレベルだ。

※「GetNavi」2026年4月号に掲載された記事を再編集したものです。