ロボティクスプロセスオートメーション(RPA)ソフトウェアベンダーのUiPathは、同社のインテリジェントドキュメント処理ソリューション「UiPath IXP(Intelligent Xtraction & Processing)」をGoogle Cloud Marketplaceで提供を開始した。6月2日に発表した。
新規のIXPプロジェクトにおけるサードパーティの標準モデルとして、Googleの生成AI「Gemini」を採用したことも同日に発表した。企業は長く複雑なビジネスドキュメントの処理を、これまで以上に高速かつ高精度で実現できるという。
UiPath IXPは、非構造化データや複雑なビジネス文書から正確に情報を抽出し、処理する。今回、高度な推論・マルチモーダル能力を持つGeminiモデルが標準のサードパーティモデルとして統合されたことで、次世代のドキュメント自動化が可能となった。
Geminiの持つ広範なコンテキストウィンドウ(一度に処理できる情報量)を生かすことで、従来は自動化が難しかった長文の契約書や複雑な報告書といったドキュメントの処理、より幅広いユースケースへの対応が容易になるとしている。
UiPathの検証によると、今回のGemini搭載で1文書あたりの平均処理時間は従来の40秒から25秒へと37.5%短縮された。トークンコストの低下に伴い、大規模運用における総運用コストの削減にも寄与するという。これまで数時間かかっていたドキュメントの確認やデータ抽出がわずか数分で完了するようになるため、企業の生産性向上と、従業員が高付加価値なコア業務へ注力できる環境づくりを強力に後押しするという。
UiPath IXPがGoogle Cloud Marketplaceで利用可能になったことで、すでにGoogle Cloudを導入している企業は、既存のGoogle Cloudの利用コミットメント(契約枠)を活用してUiPath IXPに購入、デプロイできるようになる。安全でグローバルなGoogle Cloudのインフラ上で稼働するため、IT部門における管理やスケールアウト(運用の拡張)も容易としている。
UiPathは、今回のGeminiの標準採用を通じて、Google Cloudとの戦略的コラボレーションをさらに深化させる構えだ。最先端のAIモデルを、エンタープライズ企業が「信頼してスケールできる自動化プロセス」へと変換して提供することを目指す。
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