(CNN) 「地獄」を意味する英語「ヘル(hell)」を想起させる「ヘル(Hel)」はポーランドに実在する地名だ。北部の沿岸に位置するリゾート地だが、海水浴客たちを現地に運ぶバスの路線番号は「666」。過去に物議を醸した不吉な番号が、3年ぶりに復活する見通しとなった。
666という数字は聖書において「獣の数字」とみなされ、悪魔の象徴として広く認識されている。
従来使用されていた666の番号が宗教団体からの苦情を受けて廃止されてから3年後、長距離バスの運行会社フリックスバスはこのほど、この悪名高い番号を復活させると発表した。対象となるのはポーランド南部の都市クラクフとバルト海沿岸にあるヘルを結ぶ夏季路線だ。
フリックスバスの広報担当者はCNN提携局のTVN24の取材に答え、666の復活について、「この季節限定路線をアピールし、ポーランド沿岸を代表する名所への新たな移動手段に注目を集める狙いがある」と説明した。

ポーランド北部の半島に位置するヘルは、夏の旅行先として人気が高い/Manfred Gottschalk/Stone RF/Getty Images
「666という番号を意図的に選んだのは、当社のマーケティング戦略の一環。夏のヘルに向かう人気の経路の中で、当該の路線の認知度を高めるための取り組みだ」(同担当者)
この新路線は、夏の間毎日1便の運行。クラクフを出発し、ポーランド北部のヘル半島へ向かう。途中首都ワルシャワの他、複数の海辺の町にも停車する。
もともとの666路線はローカルバス会社PKSグディニャが運行していたが、2023年に669へと変更された。複数のキリスト教団体がその数字について、悪魔に関連するものだと苦情を寄せたことが理由だ。
あまり好ましくない場所を連想させるにもかかわらず、ヘル自体は澄んだ海水と長く続く砂浜が有名なリゾート地。依然として非常に大勢の観光客をひきつけている。