今秋発表予定の新型SUVの車名をパジェロにすることを発表した三菱は同日に中長期ビジョンについて説明を行った。そのなかでは、2026年度以降の商品戦略にも触れ、市場に投入する新規車種についての概要も明らかになった。
パジェロ・シリーズ復活
一番の注目は、パジェロ・シリーズの復活である。三菱は中長期ビジョンのなかで、尖った商品とブランド力を強化することでお客様満足と企業価値の向上を目指すとしている。その「三菱自動車らしさ」を体現する尖った商品の大きな柱になるのがパジェロだ。

小型車と軽自動車か?
興味深いのは、プレゼンテーションの資料にある絵柄の中に、今秋登場予定の5代目パジェロと思われるクルマよりも小さい2つの車両が示されていることだ。つまり、新型パジェロよりも小さいパジェロが2車種、例えるならパジェロ・ミニやパジェロ・ジュニア、もしくはパジェロ・イオのようなモデルが今後登場するということだ。
小型車はアセアン向けのモデルを流用するのか、最も小さいモデルは軽自動車なのかなど、資料には何ひとつとして具体的なことは記されていないので想像を巡らせるしかない。しかし、パジェロが再びその勢力を拡大するのは間違いないようだ。

全13モデルを導入
また、2026年度から31年度の6年間で、ハイブリッド(HEV)5車種、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)5車種を含む、全13車種の新型車を導入することも明らかになった。
そのなかには、先に紹介した3車種のパジェロ・シリーズをはじめ、デリカD:5の後継車と思われるミニバンやトライトンの後継車もしくはハイブリッドかと目される新型ピックアップトラック、協業モデルではeKワゴン&eKクロスの後を継ぐ軽ハイトワゴン、ekクロスEVの後継車となる軽EVが見られる。

SUVやBEVも続々登場
注目は2車種のSUVと協業モデルから輩出される2車種のBEV・SUVとピックアップだ。SUVはRVRとエクリプス・クロスの後継車だろうか。BEV・SUVの1つは日産リーフのOEM版であることは確実だが、もう1台は……今さらアリアのOEM供給とは考えにくし、ルノーとの協業BEVの1台なのだろうか。また、ピックアップはトライトンと被らない車両となると中国で発表されたフロンティアPHEVあたりかもしれない。
さらに、三菱のDNAを持つ三菱らしさを具現化したモデルだけでなく、世界トップクラスのエンジン熱効率48%のHEV/PHEVに特化したエンジンを自社開発するなど尖った技術にも注力していくことを明らかにした。
文・編集=新井一樹 写真=三菱自動車
(ENGINE WEBオリジナル)