(CNN) 米シカゴ発ミネアポリス行きのユナイテッド航空機の機内で29日夜、「手に負えない乗客」の行動が原因で安全上の問題が発生し、行き先を変更してウィスコンシン州マディソンへ緊急着陸する事態となった。ユナイテッド航空が明らかにした。
CNNが確認した航空管制の音声記録には、ユナイテッド航空2005便の乗務員の声が捉えられている。乗務員は乗客の男が「何度もコックピット侵入を試みた」末、機内にいた法執行官によって取り押さえられたと説明している。
連邦捜査局(FBI)報道官がCNNへの声明で明らかにしたところによると、この乗客はマディソン着陸後、地元当局によって身柄を拘束された。
連邦捜査官や法執行官が空港に出動したものの、当局は乗客の身元を公表しておらず、訴追されたかどうかや、具体的にどのような行動が拘束につながったのかは不明だ。
この便に搭乗していたマイク・ランドル氏はCNNの取材に、飛行中に展開された緊迫した場面を振り返った。
ランドル氏によると、別の乗客が「機内の前方、コックピット付近にいる男の姿を目撃した。この乗客の話では、男は客室乗務員に手を伸ばそうとしていたが、複数の人によって制止された」という。
CNNが確認した航空交通管制(ATC)の音声記録によると、乗務員は地元空港の管制官に対し、同乗していた法執行官が乗客を取り押さえることに成功したと伝えている。
旅客機は「Uターンし、針路を変更してマディソンへ向かった」とランドル氏。行き先を変更した後、警察が機内に乗り込んで男に手錠をかけ、機外へ連れ出したようだ。
機内では離陸前からトラブルの兆候が現れていた。
ランデル氏によると、後に拘束された男は「(シカゴの)オヘア国際空港で地上走行中に立ち上がり」、繰り返し着席するよう求められた。
乗務員が機内にロシア語を話せる乗客はいないかと尋ね、「機体前方に来て通訳を手伝ってほしい」と依頼する場面もあったという。男は最終的に着席し、航空機は離陸した。

乗客からCNNに提供された写真。トラブル発生時にロシア語の通訳を手伝った青いシャツの男性が写っている。青いシャツの男性は容疑者ではない/llewynwearsflannels/Reddit
ユナイテッド航空によると、乗客147人と乗員6人を乗せたボーイング737型機は無事着陸。負傷者は報告されていない。