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ローマ教皇レオ14世(左)はアンソロピック共同創業者のクリス・オラー氏と会談した。REUTERS教皇レオ14世は、アンソロピックの共同創業者クリス・オラー氏とともに、就任後初の回勅(公的書簡)で、AIに関する包括的な指針を発表した。オラー氏の登場がオンライン上でジョークを呼び、アンソロピックが教皇という超大物を採用したのではないかと話題になっている。オラー氏と教皇はともに、バチカンで行った演説でAIの危険性について警告した。
結論から言おう。ローマ第267代司教であり、世界14億人以上のカトリック信者率いる教皇レオ14世が、アンソロピック(Anthropic)に入社するわけではない。

ローマ教皇レオ14世、初の回勅でAIに言及…巨大テック支配と雇用喪失に警鐘 | Business Insider Japan
バチカンはアンソロピックの共同創業者クリス・オラー(Chris Olah)氏を招待し、教皇が発表した人工知能(AI)に対する警告を込めた重要書簡の発表の場に立ち会わせた。そして、教皇が自ら公の場でオラー氏に感謝の言葉を述べた。
すると、ネット上では「シリコンバレーで最もホットなAIスタートアップが、ローマ・カトリック教会のトップを引き抜いた」というジョークが飛び交い始めた。
Breaking: Pope Leo just announced he’s leaving papacy and will join Anthropic as a member of technical staff. https://t.co/4BLW1X1S7P
— Mike Sapiton 🇺🇦 (@sapitonmix) May 25, 2026
— Mike Sapiton 🇺🇦 (@sapitonmix) 2026年5月25日
速報:教皇レオがたったいま、教皇職を退き、アンソロピックに技術スタッフとして加わると発表。https://t.co/4BLW1X1S7P
教皇は演説の中で、数席離れた場所に座っていたオラー氏の来場に感謝し、「人工知能の時代における人類のあり方を、共に模索していこう」と誓いの言葉を述べた。
このサンフランシスコ発のAIスタートアップには、チャットボットに道徳観を植え付けることを専門に手掛ける社内哲学者が実際に在籍している。さらに、アンソロピックは著名人材の採用でも知られており、最近ではAI界のスター、アンドレイ・カルパシー(Andrej Karpathy)氏や、オンライン決済大手のストライプ(Stripe)、人事・財務ソフト大手ワークデイ(Workday)の最高技術責任者(CTO)を相次いで迎え入れている。
— Cheng Lou (@_chenglou) 2026年5月25日
https://t.co/X0fVKBUBPBpic.twitter.com/FmCx6Ku6Ll
とはいえ、こうしたミームはあくまでジョークだ(Business Insiderは念のためアンソロピックに事実確認を求めたが、記事執筆時点までに回答は得られていない)。
アマゾン(Amazon)、グーグル(Google)、メタ(Meta)といったテック大手はいずれも、AIをめぐってバチカンとより緊密に連携しようと働きかけを強めている。なかでもアンソロピックは、AIの安全性を長年の中心課題に据えてきた企業であり、AIを「武装解除」すべきだというバチカンの立場に最も近い存在とされる。
不吉な警告
演説でオラー氏は、バチカンの声が特に必要とされる3つの分野を挙げた。
1つ目は、AIが大規模に人間の労働を代替した場合に、貧困層を支援すること。2つ目は、AIを利用する人間が「豊かに生きられる」環境の整備。例えば、チャットボットが子どもの精神を蝕まないようにすることだ。
そして3つ目として挙げたのが、最も謎めいた指摘だった。オラー氏は、AIモデルの内部で何が起きているかを人類が精査する必要があると述べ、すでにAIが意識の萌芽を示している可能性を示唆したのだ。
「謎めいた、いや、不安さえ覚えるような事象を繰り返し発見している。人間の神経科学の知見と対応する構造が見つかっており、内省の痕跡とも取れる証拠も出てきている」とオラー氏は語った。
「それが何を意味するのか、私にはまだ分からない。ただ、継続的な熟慮と見極めが必要だと考えている」

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