AI能力強化に向けマイクロソフト社と協働 豪政府|大洋州科学技術ニュース|Science Portal Oceania 大洋州(オーストラリア、ニュージーランド等)の科学技術の今を伝える

オーストラリア産業・科学・資源省(DISR)は4月23日、オーストラリア政府が国家AI計画に基づき、米国のマイクロソフト(Microsoft)社と人工知能(AI)分野に関する了解覚書(MoU)を締結したと発表した。

(出典:豪政府)

このMoUは、主要なAIおよび技術企業との協働枠組みの一環であり、オーストラリアのAI能力を強化し、責任ある革新的なAI開発を確保することを目的とする。国家AI計画は、AIの機会を最大限に活用し、その恩恵を広く行き渡らせるとともに、国民の安全を確保する政府方針を示している。

これらの枠組みは、AIの責任ある開発を促進し、投資を呼び込み、安全性を向上させることを目的とするものであり、高レベルで法的拘束力を持たない取り決めである。政府は産業界と協働し関係構築を進める意図を示すとともに、他の主要AI・技術企業とも同様の協働関係を模索する意向である。

マイクロソフト社はデジタルインフラおよびAI対応ツールの分野で世界をリードする企業であり、同社との協働はAI能力や安全・セキュリティ枠組み、国内エコシステムの強化を通じて国家AI計画の実現を支援する。2023年には2年間で50億ドルを投資し、国内データセンターを20カ所から29カ所に拡張する計画を発表したほか、マイクロソフト・データセンター・アカデミーを通じてデジタル人材育成にも取り組んでいる。

政府は、AIの機会を最大限に活用しつつ国民の安全を確保するため、同社とのさらなる協働の機会を歓迎している。本MoUは、マイクロソフト社が取り組む意向として、AIおよびクラウドコンピューティングへの投資継続、データセンターおよびAIインフラ開発者に対する政府の期待事項との整合、オーストラリアを信頼される地域拠点とするための将来のインフラ需要についての政府の理解の支援、AIの安全性および人材能力に関する協働、オーストラリア公共サービス(APS)のAI計画の実施支援および将来の協働の可能性の探求を示している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部