「Google AI Studio」が大幅強化、スマホアプリも発表 ~Androidアプリも開発可能に – 窓の杜

スマートフォン用「Google AI Studioアプリ」(同社サイトより引用)

 米Googleは5月20日(現地時間)、年次の技術カンファレンス「Google I/O 2026」で、WebブラウザーからAIへのプロンプト入力によりアプリ開発ができる「Google AI Studio」の大幅アップデートを発表した。

 「Google Workspace」との連携や、スマートフォン上で開発できる「Google AI Studio」アプリの発表、ネイティブAndroidアプリ開発への対応、「Antigravity」との連携が主な内容だ。

アプリから「Google スプレッドシート」へのアクセスが可能に

 まず、「Google AI Studio」で開発するアプリから「Google Workspace」に直接アクセスできるようになった。

 これにより、「Google スプレッドシート」のデータをもとにダッシュボードを構築したり、ユーザーの「Google ドライブ」を整理するツールを作成したり、チームのドキュメントやデータと連動するアプリを作ったりできる。

スマホアプリ版「Google AI Studio」も登場、事前登録も受付中

 また、スマートフォン上で開発するための「Google AI Studio」アプリ版も登場した。事前登録の受付を開始している。

 「Google AI Studio」アプリにより、外出先などでスマートフォンからその場でコードの修正やビルドのプレビューを重ねることが可能。外出先ではモバイルで開発を始め、デスクに戻ってから大画面で本格的な作業に没頭するという連携もできる。また、モバイルギャラリーから他のアプリをリミックスしたり、実際にデプロイしたアプリを友人に簡単に共有してフィードバックを集めたり、共同作業したりも可能。

「Google Antigravity」へのエクスポートにも対応、会話履歴なども移行

 一度作ったアプリをローカルで本格的に開発したい場合には、AIコーディングツールの「Google Antigravity」へと直接エクスポートできるようにもなった。これまでの会話履歴やプロジェクトファイル、APIキーなどのシークレット情報もすべてそのまま引き継がれるため、作業を中断した時点から再開できる。

ネイティブAndroidアプリを開発可能に、ブラウザー上でエミュレーターも使用可能

 さらに、「Google AI Studio」で直接、ネイティブのAndroidアプリを開発できるようになった。ソフトウェアのインストールなどローカルの環境構築は不要。ブラウザーから、Android開発の公式推奨UIツールキットである「Jetpack Compose」によるKotlin言語のコードを生成し、ビルド可能だ。

 ブラウザー上でAndroidエミュレーターを使ってプレビューや操作もできる。PCからAndroid端末を操作するためのADB(Android Debug Bridge)もブラウザー内で使えるため、開発したアプリをAndroid端末にインストールするときも、PCとAndroid端末をUSBで接続して、ブラウザーからインストール可能だ。

 そのほか、「Google AI Studio」内でGoogle Playデベロッパーアカウントを設定して、開発したAndroidアプリをワンクリックでGoogle Playの内部テストトラックに公開できるようになった。

ブラウザー内でAndroidエミュレーターが使える(同社サイトより引用)ブラウザーからAndroid端末にアプリをインストール(同社サイトより引用)UIデザイン機能も強化

 開発するアプリのデザインや使い心地の面では、「AI Studio Build」エージェントがNano Bananaによりカスタム画像をその場で自動生成する機能も加わった。また、プレビューウィンドウ内で直接アノテーションが行えるようになり、アプリの画面上に直接線を引いたり、コンポーネントを微調整したり、新しいビジュアルを生成したりといったことが可能。

 なお、開発を始めたばかりの開発者が、クレジットカードの登録不要で、最初の2つのアプリを無料で「Google Cloud」へデプロイできるようにもなっている。