Microsoftが社内開発で使われるClaude Codeライセンスのキャンセルを開始か – GIGAZINE

2026年05月18日 12時13分
AI


Microsoftが社内開発者向けに提供してきたAnthropicのAIコーディングツール「Claude Code」のライセンスの大半を削減し、多くの開発者をGitHub Copilot CLIへ移行させると報じられています。Claude CodeはMicrosoft社内でも人気を集めていましたが、同社は自社側で開発に関与できるCopilot CLIへの一本化を進めようとしています。

Microsoft starts canceling Claude Code licenses | The Verge
https://www.theverge.com/tech/930447/microsoft-claude-code-discontinued-notepad


Microsoftは2025年12月に従業員向けにClaude Codeのライセンス提供を始め、数千人規模の開発者に日常的な利用を促していました。この取り組みは、開発者だけでなくプロジェクトマネージャーやデザイナーなど、コーディング経験のない社員にもAIを使ったプロトタイピングを試させる狙いがありました。

しかし、Claude Codeの社内利用が広がる一方で、Microsoftが推進するGitHub Copilot CLIの存在感を弱める結果にもなりました。Copilot CLIはVisual Studio Codeのような開発アプリの外で動作するコマンドライン版のGitHub Copilotで、Microsoftはこれを主要なエージェント型コマンドラインツールとして位置づけたい考えです。


The VergeによるとClaude Codeのライセンスが削除されるのは、Windows・Microsoft 365・Outlook・Microsoft Teams・Surfaceなどを担当するExperiences+Devices部門だとのこと。同部門では6月末までにClaude Codeの利用を段階的に縮小し、今後数週間で開発者にGitHub Copilot CLIへの移行を促すとされています。

社内向け説明では、今回の判断はCopilot CLIに統一するためだとされているとのこと。ただし、The VergeはMicrosoftの会計年度が6月30日に終わることから、Claude Codeのライセンス停止には新年度に向けた運営費削減という側面もあると報じています。

MicrosoftのExperiences+Devices部門を率いるRajesh Jha氏は社内メモで、Copilot CLIとClaude Codeを併用したのは実際の開発現場でツールを比較し、何がチームを最も支えるかを学ぶためだったと説明しています。そのうえで、Copilot CLIはGitHubと連携しながらMicrosoftのリポジトリ、ワークフロー、セキュリティ要件、開発ニーズに合わせて直接作り込める点が重要だとしました。


とはいえ、移行は簡単ではない模様。Microsoft社内ではこの数カ月、開発者がGitHub Copilot CLIよりもClaude Codeを好む傾向があったとされ、両製品の間にはまだ埋めるべき差が残っています。MicrosoftはGitHubと緊密に連携し、Copilot CLIをMicrosoftの開発者にとって最良のエージェント型コーディング体験にする方針です。

GitHub側もMicrosoftからのフィードバックを受けてすでに大きな改善案を出しているとされ、Experiences+Devices部門も今後の製品形成に深く関与します。なお、Claudeの技術そのものがMicrosoftから排除されるわけではなく、AnthropicのモデルはCopilot CLI経由で引き続き利用できる見込みで、Microsoft社内専用モデルやOpenAIの各種モデルと並んで選択肢として残るとされています。

また、今回のClaude Codeライセンス削減は、Microsoft FoundryにおけるAnthropicとの契約には影響しないとされています。MicrosoftはMicrosoft 365アプリやCopilotの一部用途ではOpenAIのモデルよりもClaudeの方が優れている場面があるとして、Claudeモデルの活用を続けています。

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