
Photo: Stephane Cardinale – Corbis/Getty Images
AI技術に対する映画業界のスタンスが議論される中、デミ・ムーアが自らの考えを明らかにした。第79回カンヌ国際映画祭の審査員を務めるデミは、5月12日(現地時間)に開催された記者会見にて、AIが映画業界に与えている影響とAIに対する規制強化の必要性について質問され、こう答えた。
「大きな問いですね。普段から思っていることですが、抵抗は抵抗を生むものです。現実として、すでにAIは存在する。ですから、決して勝つことのない闘いを挑むことになる。共存する道を探るほうが、価値があると思います。自分たちの身を守るために十分な対策をしているかという質問については、答えが分かりません。おそらく十分ではないと感じています」
そして「AIを活用することには素晴らしい側面がある」としたうえで、AIが人間のタッチや経験に取って代わることは決してないと述べた。「恐れることなどありません。真のアートの源は、物質的なものではなく、魂です。それにとって代わることは決してできません。ここにいる私たち一人ひとり、日々創作活動を行う私たち一人ひとりの精神から生まれる。技術的なものを通じて再現できるものでは決してありません」
第79回カンヌ国際映画祭は、フランスのピエール・サルヴァドーリ監督による『The Electric Kiss(原題)』のプレミア上映で正式に幕を開けた。審査員長は韓国の名匠パク・チャヌク監督が務め、アイルランド出身の俳優ルース・ネッガとベルギー出身の監督兼脚本家のローラ・ワンデル、チリ出身の監督ディエゴ・セスペデス、コートジボワール出身の俳優イサック・ド・バンコレ、スコットランドの脚本家ポール・ラヴァーティ、オスカー受賞監督のクロエ・ジャオ、スウェーデン出身の俳優ステラン・スカルスガルドが、デミ・ムーアとともに審査員に名を連ねる。
Text: Tae Terai