人工知能(AI)は魅力的なツールのように思われる。AIエージェントが企業の世界にもたらす生産性の向上についてはなおさらだ。だが、AIエージェントが究極の内部脅威にもなりつつあるという認識が、企業の幹部やIT部門のリーダーたちの間で急速に広がっている。
こうした状況の中、Microsoftは「Microsoft Agent 365」を米国時間5月1日に一般提供すると発表した。Agent 365は、組織全体のAIエージェントを監視、統制、保護できる一元化されたコントロールプレーンで、組織のさまざまな場所で使われているエージェントを全社規模で追跡し、管理するシステムとして機能する。
Microsoftはまた、「Microsoft 365 E7」(同社の呼び方に従えば「ME7」)の提供も開始する。ME7は、「Copilot」とセキュリティツール、およびエージェント管理機能を備えた新しいエンタープライズ向けスイートだ。
統合管理ダッシュボードを提供するAgent 365
Agent 365は、エージェントのための「航空管制塔」のような存在だ。その狙いは、ネットワーク上で監視の目に引っかかることなく活動してきたすべてのAIエージェントを調整することにある。
統合管理ダッシュボードがなければ、「IT、セキュリティ、ビジネスの各チームはエージェントに必要な可視性や保護を確保できない」と、Microsoftのセキュリティ部門でコーポレートバイスプレジデントを務めるVasu Jakkal氏は言う。同氏は続けて、「しかも、チームはサイロ化した環境で作業することが多いため、どのようなエージェントが存在し、どのように動作し、誰がアクセスし、企業全体でどのような潜在的なセキュリティリスクがあるのかを把握するのが困難だ」と述べている。
エージェント管理ダッシュボードで管理できる領域は大きく3つに分かれる。エージェントの活動の追跡、権限の管理、および機密データの漏えい防止だ。
Microsoft 365 E7(ME7)とは?
Agent 365が社内エージェントの管制塔だとすれば、Microsoft 365 E7は空港そのものに例えられるだろう。簡単に言えば、ME7はAgent 365など複数のツールをバンドルした製品で、「組織が最先端の変革を加速できるようにし、電子メールや文書の作成、会議の開催、スプレッドシートや業務アプリケーションの利用など、実務の業務で活用できるAIを従業員に提供する」という。

提供:D3sign/Getty Images
この記事は海外Ziff Davis発の記事を4Xが日本向けに編集したものです。
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