
船橋ケイバに姿を見せた山下智久
「“山P”を見るための徹夜組もいたようで、熱心な女性ファンたちが最前列を陣取っていました。一方で、ウィナーズサークル前に集まった人の3分の2ほどは、競馬目当ての男性ファン。それでも彼をひと目、見たいのか、後方からスマホを向けて、なんとか撮ろうとしていました。
大型連休中ということもありましたが、船橋ケイバであれほど人がごった返しているのは珍しく、かなりカオスな状態でした」
こう語るのは、5月5日に船橋ケイバで開催された「かしわ記念」を訪れた競馬ファンだ。女性ファンたちが待ち構えるなか、歓声を浴びながら真っ黒なスーツ姿で現れたのは、「山P」こと山下智久だった。
当日は、船橋ケイバオフィシャルアンバサダーを務める山下が来場したこともあり、会場には約1万7000人が詰めかけた。場内はレース開始前から人であふれ返り、ウィナーズサークル周辺では場所取りをするファンの姿も見られたという。スポーツ紙記者は、熱気をこう振り返る。
「この日の『かしわ記念』の売り上げは32億1264万8500円。2023年の『JBCクラシック』で記録した30億4965万8300円という記録を塗り替えました。もちろん、G1レースという注目度の高さもありますが、山下さん見たさにふだんは競馬場へ来ない層まで足を運んでいました。“山P効果”が数字にも表れた一日だったといえるでしょう」
大いに盛り上がりを見せた船橋ケイバだが、Xでは一部で苦言も出ている。
《山Pのファンのせいで階段は登れない、道は塞がれる、動線に陣取るせいで最悪だよ 船橋競馬場のスタッフも何もしないし馬券買いたい人達の罵声が飛び交ってた》
《【山Pファンで船橋競馬場で並んでる皆様】 お願いだから馬券買って下さいね ライブ開場じゃなく競馬場だから 競馬をする場所だから メインはお馬さん》
関係者が、混乱の背景について語る。
「ファンが集まっていたウィナーズサークルとは、レース後に優勝馬や騎手、関係者の表彰式や記念撮影がおこなわれるコース沿いのスペースです。人気騎手やゲストが来場すると、人が集中しやすい場所です。今回は山下さん目当てのファンが、早い時間から場所取りをしていました。
新しい客層が増えるのは、競馬界にとって非常にいいことです。しかし、長時間の場所取りや通路をふさぐ行為が増えると、昔から通っている競馬ファンにとっては過ごしにくくなってしまいます。今後、人気タレントを呼ぶのであれば、『場所取りは1時間前から』など、一定のルールを設ける必要があるかもしれません」
“推し活”が競馬場を熱狂させた一方、課題も浮き彫りとなったようだ。