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米ビューティ小売大手アルタビューティ(ULTA BEAUTY)はこのほど、グーグル(GOOGLE)と提携し、同社のAIモデル「ジェミニ(Gemini)」を活用した新たなショッピング体験を導入すると発表した。
アルタビューティは今後1カ月以内に、検索のAIモードおよび「ジェミニ」アプリ内でエージェンティックコマースを展開する。検索のAIモードは、グーグル検索内で生成AIと対話しながら情報を深掘りできる機能で、追加質問を重ねながら製品探索や比較を進められるのが特徴だ。これによりユーザーは、グーグルの対話型インターフェース上でアルタビューティの製品レコメンドを受けたり、複数の製品を比較したり、対象製品についてはそのままシームレスに決済まで完了できるようになる。
AI検索と連動した購買体験
ローレン・ブリンドリー(Lauren Brindley)=グーグル チーフ・マーチャンダイジング兼デジタル・オフィサーは「当社はこれまで、信頼できる専門性と厳選された製品提案によって顧客の“発見”を促してきた。今回、その強みをAI主導のショッピング体験へと拡張し、どの接点においてもシームレスでパーソナライズされ、購買につながるビューティの発見を実現する」とコメントした。
また、グーグルで小売り向けショッピング事業のバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーを務めるアシッシュ・グプタ(Ashish Gupta)氏は「エージェンティックAIは、購買プロセスのあらゆる段階でオンラインショッピングをより容易にする大きな可能性を持つ」と述べた。
4600万人のデータを活用した独自AIも
同時に同社は、「ジェミニ・エンタープライズ」を基盤としたAIショッピングアシスタント「アルタAI(Ulta AI)」も発表した。「ジェミニ・エンタープライズ」は企業向けに提供されるグーグルの生成AI基盤。約4600万人の会員データから得たインサイトを活用する。
グーグルのクラウド事業で応用AI部門のバイスプレジデントを務めるダーシャン・カンタック(Darshan Kantak)氏は「アルタビューティは、顧客の発見がどこから始まっても有益でパーソナライズされた体験を提供し、業界の新たなベンチマークを打ち立てている。当社のショッピングエージェントは、顧客の意図やインスピレーションの断片をつなぎ合わせ、購買ジャーニーを導く。従来の検索フィルターを省き、消費者が好む製品へ直接つなげることで、発見から決済までを迅速かつ最適化された体験として提供する」と語った。