MetaのCEO、マーク・ザッカーバーグ。Bloomberg/Getty Imagesメタは4月29日の決算説明会で、来月実施予定のレイオフについて公式に言及した。CFOのスーザン・リー(Susan Li)は、記録的なAI投資が続く中でもメタは効率的な運営にコミットしていると述べた。メタのCEO、マーク・ザッカーバーグは、AIが人間に取って代わるのではなく、人間の能力を増幅させるものだと述べた。
来月のレイオフに身構えるメタ社員にとって、AI時代に同社が実際に必要とする人員数はどれほどかという問いが最大の焦点となっている。
4月29日の第1四半期決算説明会で示唆に富む場面があった。CFOのスーザン・リーが、同社にとって理想的な従業員数がどれほどかについて「正直、分からない」と述べたのだ。
「AIの能力が急速に進化しており、今は変化が非常に大きい時期だと思う」と彼女は語った。
この問いはテック業界全体に不安をもたらしており、5月20日に全従業員の10%を削減する予定のメタだけの話ではない。
マーク・ザッカーバーグCEOは説明会でレイオフに直接言及しなかったが、AIが大規模な失業を引き起こすという他のCEOたちの見解には異を唱えた。
「AIが人に取って代わることはない」とザッカーバーグは述べた。「むしろAIは、人々が望むことを実現する能力を増幅させるものだと思う」
ザッカーバーグは、小規模で機動力のあるグループを好む彼の方針と一致する形で、メタが必要以上に大きくなりすぎないようチームを「合理化」していると述べた。
AIの活用により、かつては数十人が数カ月かけて行っていた作業を1〜2人が1週間で完成させる事例がメタで増えていると、彼は述べた。
リーはレイオフをメタのAIインフラへの大規模投資と結びつけた。同社の年間設備投資額は1250億〜1450億ドル(約19兆円〜22兆円)の範囲へと倍増しており、収益成長を大きく上回るペースだ。こうした詳細などが明らかになったことを受け、メタの株価は一時6%下落した。
「インフラへの支出を拡大する一方で、効率的な運営へのコミットメントを維持しており、5月に従業員数を削減する計画を社内で共有したばかりだ」とリーは述べた。
AIの能力が拡大する中、企業は人員削減へのプレッシャーにさらされている。フィンテック企業のブロック(Block)は今年初め、AIの進歩を明確な理由として挙げ、従業員の40%を削減した。先週はマイクロソフトが長期勤務のスタッフを対象に希望退職を募り始めた。
社内では、メタは最も積極的なAI導入企業の一つとなっており、定期的な「AIウィーク」を実施し、一部の従業員を「AIビルダー」に指定し、チームを「AIポッド」へと再編している。