元祖ローグライク直系『NetHack』に大型アプデ「5.0.0」到来。リリースから“約40年越し”最新アプデは「MS-DOS」にもまだ対応 – AUTOMATON

The NetHack DevTeamは5月2日、ダンジョン探索型RPG『NetHack』のバージョン5.0.0をリリースした。そんな本作は、MS-DOSなどを今なおサポートしているとして海外メディアで報じられた(PC Gamer)。

『NetHack』は、元祖『Rogue』の系譜に連なる直系の「ローグライクゲーム」である。リリースは1987年で、本稿執筆時点から約40年前にまで遡る。ランダムな環境生成、死亡したら復活できないパーマデス、1回の行動が1ターンとなるターン制といったシステムを備えており、プレイヤーは慎重な探索とリソース管理を通じて危険をかいくぐりながらダンジョンを攻略していくことになる。

本作はオープンソースであり、今も「DevTeam」と呼ばれる開発者集団によってメンテナンスが続けられている。先日公開されたバージョン5.0.0では3100件以上の修正がおこなわれており、ゲームの改善やバグ修正のほかにも、C言語で記述された本作の開発基盤の現代化も実施。スクリプト言語「Lua」の導入や標準規格「C99」への準拠などがおこなわれたとのこと。

そんな本作は、今なおMS-DOSをサポートしているという。MS-DOSとはマイクロソフト社が1981年にリリースしたOSで、当時のPC市場で広く用いられ、一時期はWindowsのPCにも同梱または統合されてきた。ところが今から約26年前の2000年9月に発売されたWindows Meを最後に開発が事実上終了。今ではマイクロソフト社によりサポートされていないどころか、実機で扱う機会も少なくなった。それにも関わらず、DevTeamは相変わらずMS-DOSをサポート対象に含めており、バイナリを配信しているのだ。

Image Credit: Snoop on Wikimedia Commons

また、本作はAmigaもサポートしているという。Amigaは1985年にコモドール社より発売されたPCで、テレビ番組やビデオゲームなどの映像制作の現場で特に人気を博していた。コモドール社は1994年に倒産してしまったため当然サポートも存在しないが、バージョンアップ後の『NetHack』でも問題なく動作するようだ。つまり約40年前のPCで、ゲームの“最新版”が遊べることになる。

ちなみに本作は非常に古いゲームであり、グラフィックはアルファベットや記号で表現されている。ハイフン「-」やバーティカルライン「|」で表される壁や、ピリオド「.」で表される床からなる地形に、プレイヤーが操作するキャラクターを表す「@」、ワームのようなモンスターを表す「w」、ドラゴンを表す「D」などが配置されるのだ。そのまま各種記号の意味を調べながら遊ぶことももちろん可能だが、本作はオープンソースで長い歴史を持つ作品なので、たとえばNetHack 3Dのような比較的理解しやすいユーザーインターフェースをもった非公式クライアントも存在する。今から遊んでみたいという方は、まずはこちらを先に試してみるのも良いかもしれない。

『NetHack』はPC(Windows/MS-DOS/Amiga)向けに配信中。また、各種OS向けにソースコードが公開されており、自らビルドして遊ぶことが可能だ。