Gemini in Chromeの新AI機能「Skills」とは | WIRED.jp

グーグルのブラウザ「Chrome」に、新たな生成AI機能が加わった。その名は「Skills」。キーボードのショートカットで呼び出せる、繰り返し使えるAIプロンプト機能だ。米国では4月中旬より利用可能になっているが、日本では現時点では一般提供されていない。とはいえ4月21日からは「Gemini in Chrome」の日本での提供が始まっており、Skillsも順次ロールアウトしていくとみられる。

Gemini in Chromeで使えるSkills

Gemini in Chromeでは独自のSkillsを作成できるほか、既成のプリセットを選ぶこともできる。米国で公開されているSkillsライブラリーには50種類以上のプロンプトが用意されており、YouTube動画の要約、レシピの食材置き換えによる高タンパク化、求人情報の評価など、用途は幅広い。

Skillsを試すには、Chrome右上にある「Gemini に相談」のアイコンをクリックし、続いてプロンプト入力欄で「/(スラッシュ)」を入力すると、実行したいSkillを選べる。Skillを選択すると、Geminiは共有されたブラウザータブの情報をもとに、そのSkillで定められた条件に沿って解析を行なう。

Skillsの例として、「/Protein max(レシピのタンパク質最大化)」 のプロンプト(元は英語)を以下に紹介する。Gemini in Chromeに指示を出す際の参考になるだろう。

現在のウェブページ上のレシピを分析し、すべての材料を特定して、それぞれのタンパク質含有量を推定してください。元のレシピの風味を損なうことなく、全体のタンパク質量を最大化するための代用案や追加材料を提案してください。出力には、各材料のタンパク質量と1人前あたりの総タンパク質量を記載した修正版のレシピを含めてください。

Courtesy of Google

なお、現時点で日本でもSkillsを利用したいが使えない場合、Chromeの実験的機能としてであれば有効化できる。「chrome://flags/」から「⁠Skills」を検索、「Enabled(有効化)」を選ぶと使えるようになる。ただし実験段階の機能であるため、同ページには「こうした実験的機能を有効にすると、ブラウザーのデータが失われたり、セキュリティやプライバシーに影響が及んだりする可能性がある」という警告があることも記しておく。

加速するAI時代のブラウザ再設計

複数のブラウザーで生成AI機能を試してきた経験からすると、こうしたツールはリリース直後こそ不安定でも、数カ月かけて徐々に改善されていく可能性が高い。

作業効率を突き詰めたい生産性志向のユーザーにとってSkillsは、ワークフローを簡略化しクリック数を減らせる機能として支持を集めそうだ。とはいえ、SkillsはChrome利用者の大半が、その存在に気づかないまま日々ウェブを使い続ける──そんな類いのAI機能にも見える。

この機能に興味がないユーザー向けには、「Geminiに相談」ボタンを非表示にする設定も用意されている。Chrome の設定画面から「AI イノベーション」、「Gemini in Chrome」に進み、トグルをオフにすれば、Chrome上部のボタンは消える。