
2025年3月、米カリフォルニア州サンノゼで開催されたエヌビディアの会議に展示されたデータセンターサーバーとコンポーネント。REUTERS/Stephen Nellis
[北京 30日 ロイター] – 中国で米半導体大手エヌビディア(NVDA.O), opens new tabの人工知能(AI)用半導体「ブラックウェル」の最上位モデル「B300」を搭載したサーバーの価格が、1台当たり約700万元(100万ドル)へほぼ倍増した。業界関係者が明らかにした。
関係者によると、AI業務に不可欠なエヌビディアの最先端・最高性能サーバーの価格は今年初めから上昇していたが、主要な供給経路だったグレー市場が圧力を受けて以降急伸した。
価格高騰の背景には中国のテック企業による旺盛な計算需要もある。ただ多くの企業は、米国の制裁対象となるリスクを懸念し、エヌビディア製ハードウエアを自社の帳簿に直接計上することを避けているという。
ロイターの問い合わせに対しエヌビディアは、B300は中国での販売が制限されており、提携先には厳格な法令順守が求められると回答した。「システムが大規模かつ複雑になる中、違法な横流しは失敗への道だ」と警告した。
関係者2人によると、B300サーバーはB300GPUを8基搭載し、米国内では約55万ドルで販売されている。昨年末時点の約50万ドルから上昇した。中国での価格は昨年末の約400万元からほぼ倍増しており、米国の輸出規制強化による供給逼迫を反映している。
「H200」チップの輸出を巡る不透明感も、B300の最近の価格急騰に拍車をかけている。H200は米中両政府から輸出承認を得たものの、販売条件を巡って双方の見解が対立しており、中国への出荷は実現していない。
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