Metaは米国時間4月27日、AIインフラとデータセンター向けの安定した電力確保に向け、Overview EnergyおよびNoon Energyと提携したと発表した。
生成AIの開発や運用では、半導体やサーバーだけでなく、それを長時間支える電力網の確保が重要になっている。Metaは今回、再生可能エネルギーの弱点である「夜間は発電できない」「余剰電力を蓄えにくい」という課題に対し、発電と蓄電の両面から手を打つ姿勢を示した。
Overview Energyとの提携では、最大1GWの宇宙太陽光エネルギーを活用する計画を打ち出した。Metaによると、静止軌道上の衛星で集めた太陽光を近赤外線として地上に送り、既存のソーラー設備で受けて発電につなげる仕組みを想定している。
地上の太陽光発電所は夜間に止まるが、この方式なら昼夜を通じて稼働率を高められるという。新たな大規模用地や送電網を前提にせず、既存設備を生かしやすい点も特徴としている。実証は2028年、商用供給は早ければ2030年を見込む。
一方、Noon Energyとは、最大1GW・100GWhの超長時間蓄電容量を確保する。最初のパイロット実証プロジェクトは25MW・2.5GWh規模で、2028年に完了予定だ。
Metaは、この技術が100時間超の蓄電を可能にし、太陽光や風力の出力が落ちる期間でもクリーン電力を維持しやすくすると説明している。AI向けデータセンターの拡張では、計算能力だけでなく、いつでも電力を使える体制そのものが競争力になりつつある。今回の発表は、Metaが電力調達をインフラ戦略の中核として位置付け始めたことを示すものといえそうだ。
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