文科省が学校法人「同志社」を現地調査 辺野古沖の転覆で高校生死亡、生徒からの118番通報で事故発覚



文科省が学校法人「同志社」を現地調査 辺野古沖の転覆で高校生死亡、生徒からの118番通報で事故発覚

【目次】
0:00 事故発生直後の現場と遺族の悲しみ
1:07 沖縄での小型船転覆事故の概要
3:19 学校側の安全管理の問題点
3:36 遺族のSNS投稿と心情
4:25 関係者から謝罪がなかったという訴え
5:34 事故の全体像と乗船者の内訳
6:19 事故発覚までの通報の経緯
7:12 平和学習コースの内容と選択背景
8:19 当日の教師の対応と乗船状況

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 先月、沖縄県辺野古で平和学習中の高校生らが死亡した事故。24日、文部科学省が学校法人「同志社」に調査へ入りました。

■沖縄・辺野古沖で船転覆 平和学習中の高校生ら2人が死亡した事故

知華さんの母親
「ともちゃん、ママ来たよ。どこ…どこに引っかかっちゃってた。怖かったね…ともちゃん…」

 母親は娘のパーカと帽子を着用。「娘が呼んでいる気がする…」と事故現場に足を運んでいました。遺族は現実を受け止められません。

遺族の「note」より
「死亡届を直視できない」

 先月16日、沖縄県名護市の辺野古沖で2隻の小型船「不屈」と「平和丸」が転覆。この事故で「不屈」の船長、金井創さんが死亡。そして、同志社国際高校の武石知華さんが帰らぬ人となりました。

 これは事故前日に家族に送った写真。修学旅行中に起きた悲劇でした。

■事故を受けて市民団体と学校側がそれぞれ会見

「本当に申し訳ありませんでした」

 船を運航していたのは、辺野古移設に反対する「ヘリ基地反対協議会」です。転覆した2隻は、辺野古基地建設の抗議活動に使われてきました。

ヘリ基地反対協議会 浦島 悦子共同代表
「学校さんから辺野古のことを学習したいので、来たいのですがっていうオファーがあって、お話をすることは、ずっともう何年も前からやっております」

 そもそもなぜこの船に生徒が乗船していたのか。

同志社国際高校 西田 喜久夫校長
「金井牧師の方からも、船に乗って沖の方から現場を見ることもできるよ、というふうなお話をいただきまして、本校で検討し海上からの辺野古基地の見学というふうなものを研修旅行の中に取り入れることになりました」

 ただ…

西田校長
「今回の船舶2隻が(事業)登録されているのかどうかということに関しましては、申し訳ございませんけど私どもは把握をしておりません」

 事故当日、波浪注意報が出ていたにもかかわらず引率の教師が把握していなかったことや、生徒とともに乗船しなかったことなど、学校側の安全管理の不備が明らかになりました。

■「謝罪や問い合わせ、何ひとつなかった」父親がSNSに綴ったこと

 事故を受け、知華さんの父親はSNSを更新。事故からの一連の動きを綴りました。

遺族の「note」より
「知華の名前が書かれている死体検案書、死亡届を直視できない。子を失った親は皆こんな思いをしてきたのか」

 その晩、家に帰ると…

「4日前と変わらない知華の部屋。妻は知華のベッドに顔を埋めたまま嗚咽し動かない」

 日記は、事故から1カ月経った今月17日を最後に更新は止まっています。最後に書かれているのは…

遺族の「note」より
「日記で記した数日間に登場しない方達がいます。書きたくても書ける内容が無い人たちです。平和丸の船長、乗組員、ヘリ基地反対協議会、その他の関係責任者達。沖縄にいる間、知華や私たちへ対面しての直接の謝罪、面会可否の問い合わせ、託された手紙、弔電、何ひとつありませんでした。学校、ツアー会社、中城海上保安部のいずれのルートでも問い合わせがなかったことを確認しています。私はこれをどう理解すれば良いのでしょうか」

 知華さんが乗っていた船を運航していた市民団体は、今月3日付けで学校を通じて遺族への謝罪の申し入れを行いました。学校側から「遺族に意向を確認中ですのでお待ちください」と伝えられているということです。

■事故が発覚した経緯は、いずれも生徒からの通報だった

 海上保安庁によると事故当日の午前10時14分、生徒から118番通報がありました。118番は海上の事件・事故の緊急番号です。ただ、このときは雑音交じりで内容をあまり聞き取ることができなかったということです。

 その2分後の午前10時16分に「不屈」に乗船していた生徒から「乗っていた船が大きな波にのまれて全員が船から落ちた。今は足がつくところに立っているが、どうすればいいのかわからない」と通報がありました。

 さらに「平和丸」に乗船していた生徒からも「浅瀬にいる。近くの島まで泳いだ方がいいのか」と通報がありました。いずれも生徒からの通報だったことがわかっています。

■「お友達ときれいなサンゴ礁を見たい」生徒に“抗議船”に乗ると学校は説明せず

 今回の平和学習には7つのコースがあり、A~Eは「自然・文化・歴史などのコース」で、知華さんが選択したFは「辺野古をボートに乗り海から見るコース」。Gは「美ら海水族館と沖縄戦を語る美術館コース」でした。

 亡くなった知華さんは、生前こんなことをご遺族に話していたようです。

遺族の「note」より
「美ら海水族館に行きたいんだけど、美術館で怖い絵を見るよりかは、お友達とキレイなサンゴ礁を見る方が楽しそうじゃん」

 学校は生徒や保護者に“抗議船”に乗ると説明していなかったということです。

 さらに事故当時、教師は乗船していませんでした。引率2人のうちの1人は体調不良だったため乗らなかったということです。過去にも同乗しなかったケースもあったということです。

 事故当時は波浪注意報も発表されていました。船長と教師で出航前に話し合った際には、言及がなく疑念も持たなかったということです。

 また生徒全員が救命胴衣を着用していましたが、着用・使用方法など詳しい指導はなかった可能性があります。

 そして、今回の2隻には船に人を乗せるとき必要な海上運送法の事業登録はなかったということです。海上保安庁は業務上過失致死傷、海上運送法違反を視野に捜査を進めるとしています。

(「newsおかえり」2026年4月24日放送分より)