AnthropicとグーグルDeepMindのトップ研究者たちが、Core AutomationというAIスタートアップに移籍した。Illustration by Avishek Das/SOPA Images/LightRocket via Getty Images
OpenAIの元研究者が創業した新たなAIスタートアップ、Core Automationが、アンソロピック(Anthropic)とGoogle DeepMindからトップ人材を引き抜いている。
Core Automationは4月21日のX(旧Twitter)への初投稿で、「世界で最も自動化されたAIラボを構築している」と発表した。
「我々の目標は、研究そのものを起点として、業務を最適化・自動化するシステムの構築だ」
と同社は投稿に記した。OpenAIの元VP、ジェリー・トゥオレク(Jerry Tworek)は、XのプロフィールにCore AutomationのCEO兼共同創業者と書いている。
アンソロピックの研究者、ロハン・アニル(Rohan Anil)は4月21日のX投稿で、トゥオレクに「nerdsniped(知的好奇心で引き込まれた)」ことを理由に同社を退職したと明かした。
「そう、数週間前にアンソロピックを退職した。研究者にとって最高の職場の一つだった」と、DeepMindでも勤務経験を持つアニルは記した。「ジェリー・トゥオレクが私を知的に引き込み、彼や他のメンバーとともにこれを立ち上げることになった」
DeepMindでGeminiの研究に携わっていたリサーチサイエンティスト、アンモル・グラティ(Anmol Gulati)は、「卓越した人々とともに新たなことを始める」と投稿した。
「現在の研究パラダイム —— モデル、データ、静的なデプロイのスケーリング —— では、最終的な目標には到達できないと強く感じるようになった」とグラティは記した。「次のフェーズは、新たな学習アルゴリズム、現在のスタックを超えたアーキテクチャ、そして構築プロセス自体を自動化するシステムという、異なるアプローチから生まれると我々は考えている。」
LinkedInによると2021年12月から2026年4月までOpenAIのゼネラルマネージャーを務めたジョアン・ジャン(Joanne Jang)は、Xのプロフィールに「@coreautoaiで自分自身を自動化しようとしている」と記している。
参加を表明したメンバーには、DeepMindの元スタッフであるエフサン・アミッド(Ehsan Amid)とエイブリー・ランプ(Avery Lamp)、OpenAIの元人事責任者ジュリア・ビジャグラ(Julia Villagra)、グーグルとメタで研究インターンを経験したサイ・スーリャ・ドゥブリ(Sai Surya Duvvuri)らが名を連ねている。
Core Automationはウェブサイト上で、チームは「フロンティアモデル」や「影響力のあるアーキテクチャ」の構築に携わってきた人材で構成されていると記している。
巨大テック企業から新興AIスタートアップ転職の潮流
トップAI研究者が大手ラボを離れてスタートアップへ移るのは、今回が初めてではない。
メタの元チーフAIサイエンティスト、ヤン・ルカン(Yann LeCun)は同社を離れ、AMI Labsとも呼ばれるAIスタートアップ、Advanced Machine Intelligence Labsを設立した。同スタートアップは、現実世界をより深く理解・反映するAIシステムであるワールドモデルの開発に注力している。
AMI Labsのアプローチは、商業的なモデル開発とスケーリングを重視するMetaの方針とは一線を画している。
2025年、テック大手各社はトップAI人材の獲得をめぐって激しく競い合い、数十億ドル規模の人材目的での買収(acquihire)や破格の報酬パッケージを提示していた。
スタートアップも人材獲得競争の積極的なプレーヤーとして、競争力のある給与や株式パッケージに加え、小規模企業ならではの影響力やオーナーシップを武器に人材を引き付けていた。
エグゼクティブサーチ会社True Searchのマネージングディレクター、ショーン・ソーン(Shawn Thorne)は2025年、Business Insiderに対し、AI人材の獲得競争が激化する中でスタートアップの基本給が急速に上昇していると語った。
株式報酬は、独立して自らのベンチャーを立ち上げることを選ぶかもしれないトップ研究者やエンジニアにとっての「機会費用」を補う「最大の要因」だと同氏は述べた。
さらにスタートアップは、共同創業者の肩書き、計算資源へのアクセス、独立した研究時間といった追加のインセンティブも提供していると、ソーンは付け加えた。