2026年04月22日 10時47分
AI


FacebookやInstagramを運営するMetaが、アメリカ在住の従業員のコンピューターに新しい追跡ソフトウェアをインストールし、従業員のマウスの動きやクリック、キーストロークをキャプチャし、AIのトレーニングに利用する予定であると報じられています。

Exclusive: Meta to start capturing employee mouse movements, keystrokes for AI training data | Reuters
https://www.reuters.com/sustainability/boards-policy-regulation/meta-start-capturing-employee-mouse-movements-keystrokes-ai-training-data-2026-04-21/

Meta will record employees’ keystrokes and use it to train its AI models | TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/04/21/meta-will-record-employees-keystrokes-and-use-it-to-train-its-ai-models/

ロイターが入手した社内メモによると、Metaが従業員にインストールさせる「Model Capability Initiative(MCI)」と呼ばれるツールは業務関連のアプリやウェブサイト上で動作し、従業員の画面上のコンテンツのスナップショットを撮影するとのこと。

MCIはドロップダウンメニューからの選択やキーボードショートカットの使用など、人間とコンピューターとのやり取りで再現が難しい分野でAIの改善を目的としています。社内メモでは「Metaの全従業員は日々の業務を遂行するだけで、当社のモデルの改善に貢献できます」と述べられています。


Metaは、このツールは自律的に作業タスクを実行できるAIエージェントを構築するための広範な取り組みの一環であると従業員に通知しているとロイターは伝えています。

Metaの広報担当者はロイターに対し、MCIのデータがAIトレーニング用の入力データとなることを認め、MCIを通じて収集されたデータはモデルトレーニング以外のパフォーマンス評価やその他の目的には使用されないこと、また「機密性の高いコンテンツ」を保護するための安全対策が講じられていることを強調しました。

by Nokia621

また、MetaのCTO(最高技術責任者)であるアンドリュー・ボスワース氏は別のメモの中で、Metaが「AI for Work」の取り組みの一環として、社内データ収集を強化する「Agent Transformation Accelerator」を従業員に通知しているとのこと。

メモの中でボスワース氏は「私たちが目指しているのは、エージェントが主に業務を行うようになり、私たちの役割が指示・レビュー・改善支援になることです。私たちが介入する必要があると感じた場所をエージェントが自動的に認識し、次回はより良い仕事ができるようにすることが目標です」と述べたと伝えられています。

IT系ニュースサイトのTechCrunchに対し、Metaの広報担当者は「コンピューターを使って人々の日常的な作業を支援するエージェントを開発する場合、モデルには人々が 実際にどのよう にコンピューターを使用しているかを示す具体的な例、例えばマウスの動き、ボタンのクリック、ドロップダウンメニューの操作などが必要です。そこで、モデルのトレーニングに役立てるため、特定のアプリケーション上でこうした入力データを収集する社内ツールを導入します。機密性の高いコンテンツを保護するための安全対策が講じられており、データは他の目的には一切使用されません」という声明を発表しました。

TechCrunchは「この傾向はAI業界が抱える厄介なプライバシー問題を浮き彫りにしているように思われます。なぜなら、かつての社内コミュニケーションが新たな企業サプライチェーンの原料となりつつあるからです」とコメントしました。

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