「この会話、履歴に残したくないな……」と思ったことはありませんか?
仕事のアイデアをざっくばらんに壁打ちしたい。ちょっとプライベートな悩みを相談したい。まだ誰にも見せていない企画を試しに話してみたい——そんなとき、会話がチャット履歴にそのまま残ってしまうのが気になる方も多いのではないでしょうか。
そんなお悩みを解決してくれるのが、Claudeのシークレットチャットです。一時的な会話モードで、履歴にもメモリにも痕跡を残さずにClaudeを使えます。本記事では、シークレットチャットの仕組みから始め方、注意点まで、初心者の方でもすぐ理解できるように丁寧に解説します。
※ Claudeの基本的な使い方からおさらいしたい方はこちらの記事もご参照ください→ Claude Coworkとは?初心者向け使い方ガイド【2026年最新版】
Claudeのシークレットチャットとは?
シークレットチャットとは、チャット履歴やClaudeのメモリ機能に保存されない、一時的な会話モードのことです。英語の公式名称は「Incognito chats(インコグニートチャット)」といい、2025年9月11日にFree・Pro・Max・Teamの全プランユーザー向けに提供が開始されました[1]。なお、同日にメモリ機能もあわせてリリースされましたが、メモリ機能の全プラン提供完了は2026年3月です。シークレットチャットはメモリ機能よりも早く、全ユーザーが使える状態になっています。
イメージとしては、ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)に近い機能です。ブラウザのシークレットモードが閲覧履歴やCookieを残さないのと同じように、Claudeのシークレットチャットも会話の痕跡をチャット画面に残さない仕組みになっています。
通常チャットと何が違うの?
シークレットチャットが「保存しないもの」と「それでも残るもの」を整理しておきましょう。
保存されない3つのこと
まず、会話がサイドバーのチャット履歴に表示されません。通常のチャットであれば左側のリストに会話が蓄積されていきますが、シークレットチャットでは一覧に残らない仕組みです。次に、Claudeのメモリ機能に影響を与えません。シークレットチャットを開始しても既存のメモリは読み込まれず、会話内容が将来のメモリに追加されることもありません。さらに、モデルのトレーニングデータとしても使用されません[2]。
それでもサーバーには残ります(重要)
ただし、1点だけ注意が必要です。シークレットチャットの内容は、Anthropicのサーバー上に安全性・法的要件のために最低30日間は保持されます。「完全に何も残らない」とは言い切れない点は、後述の注意点セクションで詳しく説明します。
シークレットチャットの始め方【4ステップ】
操作はとてもシンプルです。4つのステップで始められます。
ステップ1:プロジェクト外で新しいチャットを開始する サイドバーの「New chat」から新しいチャットを開きます。なお、シークレットモードはプロジェクト内のチャットでは使用できません。プロジェクト外のチャット画面で操作してください。
ステップ2:右上のゴーストアイコンをクリックする 新しいチャット画面の右上に、幽霊(ゴースト)のアイコンが表示されています。これがシークレットモードの入口です。クリックするとシークレットモードがオンになります。

ステップ3:黒い枠線と「シークレットチャット」ラベルを確認する シークレットモードが有効になると、画面が黒い枠線で囲まれ、左上に「シークレットチャット」というラベルが表示されます。この状態になれば準備完了です。
ステップ4:会話を終えたら右上の「×」で閉じる 会話が終わったら、右上の「×」ボタンをクリックして閉じるだけです。特別な操作は不要で、閉じた時点でチャット履歴には残りません。
モバイルアプリやDesktopアプリでも同様の操作で利用できます。
料金・プランについて
シークレットチャットは、全プランのユーザーが追加費用なしで利用できます。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれのプランでも、特別な設定や申し込みは一切不要です[1]。「有料プランに入らないと使えないの?」とご心配の方も、安心してお試しください。
こんな場面で使おう!シークレットチャット活用シーン
では、実際にどんな場面で役立つのでしょうか?初心者の方にとくにおすすめの使い方を5つご紹介します。
1. 機密性の高い業務アイデアの壁打ち まだ社内でも共有していない企画や、競合に知られたくない戦略を気軽に相談したいときに最適です。
2. 個人的な悩みや繊細な相談ごと 健康面の不安やキャリアの悩みなど、プライベートな内容をClaudeに相談したいとき、履歴に残したくない場合に活用できます。
3. メモリを「汚したくない」試験的な質問 メモリ機能を活用している方が「ちょっと違うペルソナで試してみたい」「いつもと全然違うトーンで書かせてみたい」というときに、メモリに影響を与えずに試せます。
4. 普段の履歴をすっきり保ちたいとき 一時的なメモ書きや、後から参照する必要のない単純な調べ物は、シークレットチャットでサッと済ませると、チャット履歴が整理された状態を保てます。
5. 既存プロジェクトの文脈に影響させずにブレインストーミングしたいとき 進行中のプロジェクトとは切り離して、白紙の状態でアイデアを広げたいときに便利です。
知っておきたい注意点
便利なシークレットチャットですが、3つの注意点を把握しておきましょう。
注意1:完全に消えるわけではありません
冒頭でも触れましたが、シークレットチャットの内容はAnthropicのサーバーに最低30日間保持されます。ブラウザのシークレットモードは閲覧履歴をデバイスに残さない機能ですが、Claudeのシークレットチャットは「自分のチャット画面に残さない」機能です。Anthropic側では安全性・法的要件のためにデータを保持しており、問題が検知された会話はさらに長期間保持・レビューの対象になる場合があります[3]。絶対に誰にも見られないデータ保管庫として使うのではなく、あくまで「自分の画面に履歴を残さない手段」として捉えるのが正しい理解です。
注意2:閉じたら二度と開けません
シークレットチャットは一度閉じると、後から再度開くことができません[1]。また、シークレットチャットを通常のチャットに変換して保存することも不可能です。重要な回答や出力内容は、セッションを閉じる前に必ずコピーして手元に保存しておきましょう。
注意3:プロジェクト内では使えません
シークレットモードは、現在のところプロジェクト外のチャットのみ対応しています[1]。プロジェクト内でチャットを開いた場合、ゴーストアイコン自体が表示されません。プロジェクトを使って作業している方は、この点にご注意ください。
なお、TeamプランやEnterpriseプランをご利用の方は、シークレットチャットも組織のデータエクスポートの対象となり、組織のデータ保持ポリシーが適用される場合があります[1]。法人利用の方は、社内のデータ管理ルールを事前に確認してから活用することをおすすめします。
まとめ
Claudeのシークレットチャット(インコグニートチャット)は、チャット履歴にもメモリにも残さない一時的な会話モードです。全プランで無料利用でき、ゴーストアイコンをクリックするだけで手軽に始められます。
「完全消去」ではなくサーバーには最低30日間保持される点、閉じたら再開不可な点、プロジェクト外専用な点の3つを押さえておけば、あとは安心して活用できます。普段の通常チャット+メモリ機能と、プライベートな相談や試験的な質問にはシークレットチャット、という使い分けを覚えておくと、Claudeをより賢く使いこなせるようになるはずです。
よくある質問(FAQ)
Q1. シークレットチャットは無料プランでも使えますか?
はい、使えます。Free・Pro・Max・Team・Enterpriseのすべてのプランで、追加費用なく利用できます。特別な申し込みや設定変更も不要です。
Q2. 閉じたシークレットチャットは後から見られますか?
いいえ、見られません。一度閉じると再度開くことはできず、通常のチャット履歴への保存も不可能です。重要な内容はセッション中に必ずコピーして手元に保存しておきましょう。
Q3. シークレットチャット中もClaudeは私のプロフィール情報を知っていますか?
はい、カスタムスタイルや個人設定などのプロフィール情報にはアクセスされます。ただし、メモリ機能で蓄積された過去の会話情報は読み込まれません。
Q4. プロジェクト内でシークレットモードは使えますか?
現在はプロジェクト外のチャットのみ対応しています。プロジェクト内のチャット画面ではゴーストアイコン自体が表示されないため、シークレットモードには切り替えられません。
Q5. 会話内容は完全に消えますか?
チャット履歴やメモリには残りませんが、Anthropicのサーバーには安全上の理由で最低30日間保持されます。「完全消去」ではなく「自分の画面に残さない」機能として理解しておくのが正確です。
最終更新日:2026年04月11日
※免責事項 本記事の情報は執筆時点のものです。AI技術は急速に進歩しているため、最新情報については各サービスの公式サイトをご確認ください。
Citations:
[1] シークレットチャットの使用 | Anthropicヘルプセンター
[2] モデルトレーニングへのデータ利用について | Anthropicプライバシーセンター
[3] データの保存期間について | Anthropicプライバシーセンター
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