2026年04月10日 12時45分
AI

一部の投資家に公開された情報から、OpenAIが2026年に約25億ドル(約4000億円)の広告収益を得られると見込んでいることが分かりました。ChatGPTに広告を導入して収益性の確保に舵を切ったOpenAIが、広告をビジネスの中核と見なしていることを示すものだと伝えられています。
OpenAI projects $100 billion in ad revenue by 2030
https://www.axios.com/2026/04/09/openai-100-billion-in-ad-revenue
関係者によると、2026年に約25億ドルに到達すると予測される広告収益は2027年には約110億ドル(約1兆7500億円)に膨れ上がり、2028年には約250億ドル(約4兆円)、2029年には約530億ドル(約8兆4400億円)、2030年には約1000億ドル(約16兆円)へと拡大するとOpenAIが説明したとのこと。
これらの予測は、OpenAIの製品で2030年までに週間アクティブユーザー数が27億5000万人に達し、Google、Meta、Amazon、TikTokが支配する世界の広告市場のシェアを奪い取ることを前提としていると伝えられています。
OpenAIの「ChatGPT」は、2026年2月末時点で週間アクティブユーザー数が9億人を超えています。AIコーディングエージェントであるCodexも週間アクティブユーザー数が2026年初頭から3倍以上に増加し160万人に到達するなど、順調に成長を遂げているとのこと。これに伴いAmazon・NVIDIA・ソフトバンクから1100億ドル(約17兆円)の資金を調達するなど「投資ラッシュ」が行われているのが現状です。
OpenAIがChatGPTの週間アクティブユーザー数は9億人超、有料会員数は5000万人超、Codexの週間アクティブユーザー数は160万人に到達したと発表 – GIGAZINE

OpenAIは以前から複数の企業から投資を受けていますが、大量のユーザーへ性能の高い技術を提供するのに膨大なコストがかかっており、OpenAIは超大赤字であるとの指摘もあります。OpenAIは2026年2月から広告を表示することで収益性の確保に走り、この広告戦略を収益の柱として今後も推進していく見込みです。
専門家によると、OpenAIの広告市場での立ち位置は「Meta以下X以上」になると考えられるそうです。広告市場ではユーザーが探している製品をピンポイントで検索結果に表示するGoogleが力を握っていますが、OpenAIの主力製品であるChatGPTもGoogle検索と同様、ユーザーが探し求めるものを宣伝しやすいシステムです。このため関連性がもっと薄いXやMetaよりは広告で稼ぎやすいものの、Metaほどの規模感はないため、この位置になるとのこと。ただOpenAIの規模が拡大するとGoogleに並ぶ存在になる可能性があります。
ついにChatGPTに広告を掲載し始めるOpenAIの広告戦略を専門家が予想 – GIGAZINE

とはいえ、記事作成時点ではOpenAIの規模はそれほど大きくはなく、AIの「Claude」を提供するAnthropicなど他の企業と差別化できるポイントもあまりありません。そうした中で大量の資金調達を行ったとしても収益確保は難しいのではないかと考える投資家に対し、増大し続ける計算コストに合わせて複数の収益源を持っていることを示そうとしたと、今回の件を報じたAxiosは伝えています。
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