
米ニューヨーク証券取引所のフロアで8日撮影。REUTERS/Brendan McDermid
[ニューヨーク 8日 ロイター] – 米国株式市場は大幅高となった。米国とイランが2週間の停戦で合意したことを受けて安心感が広がり、市場心理が改善した。
主要3指数が取引開始直後から大きく上昇し、幅広い銘柄に買いが入った。
米国との交渉に関与しているイラン高官はロイターに対し、イランが米国との協議開始を前に9日、もしくは10日にも限定的かつ管理された形でホルムズ海峡を開放する可能性があると述べた。
ホライズン・インベストメンツのポートフォリオ運用責任者、マイク・ディクソン氏は「きょうの動きは予想通りで、まだやるべきことはたくさんあるが、市場はかなり安堵しただろう」とし、「事態がもっと悪化していた可能性も十分にあるため、最も大きな打撃を受けていた分野でリリーフラリー(安心感からの相場上昇)が見られる」と述べた。
ダウ工業株30種は昨年4月9日以来の大幅な上昇率を記録。S&P総合500種は3月半ば以来初めて200日移動平均線を上回った。
景気に敏感なダウ輸送株(.DJT), opens new tabが過去最高値を付け、小型株で構成するラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは大型株をアウトパフォームした。半導体株(.SOX), opens new tabも6%超の大幅高となった。S&P500の主要11業種のうち8業種が2%以上上昇し、工業(.SPLRCI), opens new tabが上げを主導。エネルギー株は原油安が重しとなり、唯一マイナス圏で取引を終えた。投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数)(.VIX), opens new tabは紛争開始以来の水準に低下した。紛争開始以降に打撃を受けていたセクターで力強い上昇が見られ、民間航空(.SPCOMAIR), opens new tabが5.7%、旅行・レジャー関連(.SPCOMHOTL), opens new tabが5.2%、住宅建設(.SPCOMHOME), opens new tabが4.9%、それぞれ上昇。デルタ航空(DAL.N), opens new tabは第2・四半期の利益見通しが期待外れだったものの、株価は3%超上昇。サウスウェスト航空(LUV.N), opens new tabとユナイテッド航空(UAL.O), opens new tabもそれぞれ6.7%高、7.9%高となった。クルーズ船運航のカーニバル(CCL.N), opens new tabは11.2%高、ノルウェージャン・クルーズライン(NCLH.N), opens new tabは7.6%上昇した。ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(LEVI.N), opens new tabは10.7%高。通期の売上高と利益の見通しを引き上げたことを好感した。
米連邦準備理事会(FRB)が公表した3月17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、FRBの2%目標を上回る水準で高止まりするインフレに対抗するため、利上げが必要になる可能性があるとの認識が高まっていたことが分かった。2月に始まった中東での戦争によるインフレへの影響を踏まえたとした。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.67対1の比率で上回った。ナスダックでも3.05対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は206億4000万株。直近20営業日の平均は194億2000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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