
トランプ米大統領。4月6日、ワシントンで撮影(2026年 ロイター/Kevin Lamarque/File Photo)
[ワシントン 8日 ロイター] – トランプ米大統領は8日、イランとの2週間の停戦合意を受けて、両国が緊密に協力し、関税や制裁の緩和について協議していると明らかにした。
トランプ大統領は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「イランと現在、関税や制裁の緩和について協議しており、今後も続ける」と投稿した。7日には、イランについて「今夜、一つの文明が滅びる」可能性があると警告していたこともあり、イランに対する強硬姿勢が24時間で大きくシフトしたことを示した。
トランプ氏は、イランに提示した15項目の計画のうち、多くの点で合意が得られたと指摘。「イランは非常に実りある体制転換を遂げたと判断しており、緊密に連携していく」と表明し、「ウランの濃縮は行われない。米国はイランと協力し、(米国の爆撃を受け)深く埋められた核の『残骸』を掘り起こし除去する。攻撃を受けて以降、何も手が加えられていない」と述べた。
また、イランに軍事兵器を供給する国に対しては、米国への輸出品に直ちに50%の関税が課されるとも警告した。
米紙ニューヨーク・ポストによると、トランプ大統領は、イランとの直接会談が「非常に近いうち」に実現する見通しと述べた。ホワイトハウスのレビット報道官は声明で、交渉が直接行われる可能性もあるが、最終決定はまだ下されていないとした。
ハンガリーを訪問中のバンス米副大統領は、トランプ大統領がイランとの紛争の早期終結を強く望んでいると強調。「大統領は進展を急いでおり、われわれに誠実に交渉するよう指示した。イラン側も誠実に交渉すれば合意を達成できると思うが、それはあくまで仮定だ。最終的にはイラン側がどう交渉するかにかかっており、彼らが正しい判断を下すことを望む」と語った。
こうした中、 ヘグセス米国防長官は記者会見で、米国がイランに対し決定的な軍事的勝利を収め、ミサイル計画は実質的に破壊されたと言明した。一方、米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長は「停戦は一時的な中断」と強調。交渉による解決に失敗した場合、米軍は戦闘を再開する準備ができていると警告した。
また、イランのタスニム通信によると、イスラエルによるレバノンへの攻撃が続く場合、イランは停戦合意から離脱する考えを示しており、停戦の脆弱な面を浮き彫りにした。
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